ニューしらゆり

ニューしらゆりの概要

ニューしらゆりは、新日本海フェリーが運航していたフェリーです。この船は、フェリーまなすやフェリーしらゆりの代船として、相生工場で建造されました。1987年4月には新潟と小樽を結ぶ航路に就航し、多くの旅客や貨物を運ぶ役割を担いました。

航路の変遷

ニューしらゆりは、2003年にゆうかりが就航したことに伴い、上海下関フェリーに売却され、その名を「ゆうとぴあ2」と改めました。以降、下関と上海・青島を結ぶ航路での運航が始まりました。最初は週2便を計画していたものの、上海港での発着枠の制約により、1便が青島からの発着となりました。

2006年には、発着地を蘇州大倉港に変更しました。当初は中国当局から旅客営業の許可が得られず、RORO船としての運航が続きましたが、2007年8月から正式に旅客営業を開始しました。これにより、船の利用者は増加し、中国と日本との交通の一翼を担いました。

2009年10月、ゆうとぴあIVの就航により、ニューしらゆりはIHI相生で係留され、その後、2016年には船名を「TOP」と変更し、香港やシンガポールを経由してインドバーヴナガルへ向かいました。そして最終的には解体され、ニューしらゆりとしての歴史は幕を閉じました。

船の設備

ニューしらゆりの特筆すべき点は、旅客設備の充実です。従来のフェリーよりも改善された設計に基づき、後の新造船に影響を与える基礎デザインとなりました。船内は、ニューはまなすがモダンな内装を施されていたのに対し、ニューしらゆりはクラシックなテーマでまとめられています。

1990年には、船室の増設工事が行われ、総トン数も増加しました。この船には、さまざまな種類の客室が設けられており、次のような配置となっていました。

• - スイートルーム（2名×2室）
• - 特等洋室（2名×8室）
• - 特等和室（3名×2室）
• - 1等洋室（2名×8室、4名×10室、5名×16室）
• - 2等寝台（302名）
• - 2等（396名）
• - ドライバー室（60名）

これらの設備により、ニューしらゆりは乗客に快適な旅を提供し、長年にわたり親しまれる存在でした。最終的には、この船の多様な活動と変遷が、新日本海フェリーの歴史の一部となっています。

外部リンク

• - MarineTraffic.com - UTOPIA 2 - 自動船舶識別装置（AIS）による現在位置表示

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