ニュースいしかわ845

『ニュースいしかわ845』（ニュースいしかわはちよんご）は、石川県をサービスエリアとするNHK金沢放送局が、平日夜のプライムタイムに放送していたローカルニュース番組です。

番組の概要と歴史

この番組は、石川県内のその日の出来事や話題をコンパクトにまとめて伝えることを目的としていました。長年にわたり地域の情報基盤としての役割を果たしましたが、2024年度のNHK全体の番組編成見直しに伴い、平日昼前の『ニュースいしかわ』、夕方の『ニュースいしかわ645』とともに、新番組『newsかがのと』へと統合されることになりました。これにより、2024年3月29日をもって定期放送は終了し、番組の歴史に幕を下ろしました。

放送時間

基本的な放送時間は、月曜日から金曜日までの20:45から21:00（日本標準時）までの15分間でした。

祝日の放送については、時期によって対応が異なりました。

2011年度まで: 祝日も平日と同様に放送されていました。
2012年度から2017年度まで: この期間の祝日は、NHK名古屋放送局が制作する東海・北陸地方向けの広域ニュース『ニュース845東海北陸』（放送上のタイトル表記は『ニュース845』のみ）が放送されました。
2018年度以降: 祝日の20:55から21:00までの5分間は、引き続きNHK名古屋放送局からの東海・北陸地方向けのニュースおよび気象情報が放送される形となりました。

また、平日であっても、1月4日・5日や5月1日・2日など、特別な編成が組まれる日には放送が休止される例外もありました。これらの休止時には、代わりに20:45から21:00までNHK名古屋放送局制作の『ニュース845東海・北陸』が代替放送されることが一般的でした。ただし、2023年5月1日と2日のように、東海3県と静岡県のみで放送され、北陸3県では放送がなかったケースも存在します。

主な放送内容

番組では、以下の様々な情報を伝えていました。

石川県内のニュース: その日に発生した県内の出来事や最新動向を詳しく報じました。
石川県内の話題: 地域に根差した話題や、文化、イベントなどを紹介しました。夕方の情報番組『かがのとイブニング』で放送された特集企画が、再放送されることもありました。
他県の情報: 石川県に隣接する富山県や福井県のニュースや話題が取り上げられることもありました。
大相撲の結果: 大相撲の開催期間中は、石川県出身力士の取組結果が伝えられました。
あすの動き: 翌日の県内の主な予定や行事などを案内しました。
気象情報: 石川県内の詳細な気象予報を伝えました。内容は以下の通りです。
警報・注意報、海上警報
その日の最高気温と最低気温の実況値
明日の天気予報
明日の3時間ごとの天気予測
向こう1週間の天気予報

放送形式と技術

番組の最後は、その日の担当アナウンサーが「金沢からニュースをお伝えしました」といった言葉で締めくくり、直後に全国ニュース番組である『ニュースウオッチ9』へ接続する流れが定着していました。番組の前後には、他の番組宣伝などが挟まれることはありませんでした。

技術面では、番組自体はハイビジョン制作に対応していました。しかし、2012年3月中旬頃までは、番組タイトル画面のみが古い規格のままで使用されていたため、ハイビジョン画面では左右が切れて表示される不自然な状態でした。その後、タイトル画面もハイビジョン対応に更新されましたが、使用されていたCGや番組音楽に変更はありませんでした。

気象情報の画面については、比較的早い段階からハイビジョン化が進んでおり、2008年11月には既にハイビジョンでの表示に移行していました。

キャスター

番組のキャスターは、原則としてNHK金沢放送局に所属するアナウンサーが持ち回りで担当しました。

特例として、2024年1月に発生した能登半島地震関連ニュースを中心に放送していた期間（1月4日から）、通常は夕方の『かがのとイブニング』を担当している浅野達朗アナウンサーが固定で担当していました。しかし、1月25日放送分からは通常通り金沢放送局のアナウンサーが交代で担当するか、他のNHK放送局から石川県への応援として派遣されたアナウンサーが担当する体制に戻りました。

能登半島地震発生時の特別対応

2024年1月1日に発生した能登半島地震とその後の影響を受け、『ニュースいしかわ845』は特別編成で放送されました。

年明け最初の放送となった1月4日から2月2日までの期間は、被災状況などを速報するため、通常のオープニング映像や音楽は省略され、いきなりキャスターの挨拶から始まる形式で放送されました。

また、地震発生に伴う情報ニーズの高まりを受け、2024年1月9日から6月28日までの間、『令和6年能登半島地震関連情報』として、BS103チャンネル（旧NHK BSプレミアム）にて同時放送が行われました。これは石川県外の視聴者もリアルタイムでローカルニュースを確認できるようにするための異例の措置でした。当初は『総合テレビ（石川県内）同時放送』という名称で案内されました。

ニュースいしかわ845