ニュースウェーブ (北海道テレビ)

ニュースウェーブ

北海道テレビ（HTB）が制作・放送していた平日夕方の地域向けワイドニュース番組です。1990年（平成2年）4月2日に放送を開始し、1992年（平成4年）3月27日までのおよそ2年間にわたり、北海道内のニュースを伝えました。

番組の背景とスタート

『ニュースウェーブ』の前身は、HTBが開局した1968年（昭和43年）から21年半にわたって放送されてきた長寿番組『ニュースロータリー』でした。1990年3月30日に『ニュースロータリー』が終了したことを受け、HTBは夕方のローカルニュース枠を刷新し、新たな看板番組として『ニュースウェーブ』を立ち上げました。
番組開始にあたっては、前番組『ニュースロータリー』でサブキャスターを務めていた城ゆりがメインキャスターに抜擢され、番組の顔となりました。これは、それまでの実績と親しみやすさを重視した布陣と言えます。

放送時間と全国ニュースとの連携

番組の放送時間は、平日（月曜日から金曜日）の夕方18時30分から19時00分までの30分間でした。この時間帯は、テレビ朝日（ANN系列キー局）の全国ニュース番組が放送される時間帯と重なっていました。
『ニュースウェーブ』は、ちょうどその時期にテレビ朝日系列で放送されていた全国ニュース番組、『600ステーション』（1990年4月〜）そしてその後継番組である『ステーションEYE』（1991年4月〜）の北海道ローカルパートとして位置づけられていました。具体的には、全国ニュースに引き続いて、北海道内のニュースや天気予報などを放送する構成となっていました。これにより、視聴者は連続して全国と地域の情報を得ることができました。

番組の終焉

番組は順調なスタートを切ったものの、放送期間はわずか2年間という比較的短い期間で幕を閉じました。その背景には、他局の番組との競争激化がありました。
特に大きな影響を与えたのが、同じ北海道内の民放局である札幌テレビ（STVテレビ）で1991年10月7日に放送を開始したローカルワイド番組『どさんこワイド』です。この番組は、ニュースだけでなく、生活情報やバラエティ要素も取り入れた、当時としては画期的な構成で、視聴者の支持を急速に集めました。『どさんこワイド』の登場により、『ニュースウェーブ』を含む従来のニュース番組は視聴率面で苦戦を強いられることになります。
競争環境の変化を受け、HTBは再び夕方ニュース枠の再編成を決断。『ニュースウェーブ』は1992年3月27日をもって放送を終了しました。

後番組と出演者

『ニュースウェーブ』の後番組としては、1992年3月30日から『myステーション』がスタートしました。この『myステーション』は、テレビ朝日の全国ニュース『ステーションEYE』を内包する形で、より一体化した編成となりました。

番組を支えた主な出演者は以下の通りです。

キャスター:
城 ゆり
田口 哲之
お天気キャスター:
* 古道 芳孝

特にメインキャスターの城ゆりは、前番組から引き続き夕方ニュースを担当し、番組の顔として活躍しました。

関連する番組・用語

『ニュースウェーブ』は、HTBの夕方ニュースの歴史の中で重要な位置を占める番組です。関連する番組としては、前身の『ニュースロータリー』、後継の『myステーション』があります。また、全国ニュースとしては『600ステーション』および『ステーションEYE』、そして現在のHTBのニュース番組全般を指す『HTBニュース』などとも関わりがあります。インプット情報にある『ニュースウェーブABC』は、同じ「ニュースウェーブ」という名称ですが、朝日放送（ABCテレビ）が制作・放送した別の番組であり、直接的な関連はありません。

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