ニューヨーク工科大学

ニューヨーク工科大学（New York Institute of Technology, NYIT）は、アメリカ合衆国ニューヨーク州に本部を置く私立大学です。そのルーツは1910年に認可されたニューヨーク技術学校に遡ります。

3Dコンピュータグラフィックスのパイオニア
NYITは、3Dコンピュータグラフィックス映画の発祥の地として、その歴史に名を刻んでいます。かつて存在したコンピュータグラフィックス研究所（Computer Graphics Lab）は、3Dコンピュータアニメーションの分野におけるパイオニアであり、この研究所で育成された多くの人材が、後にピクサー・アニメーション・スタジオやルーカスフィルムといった著名な企業へと引き抜かれていきました。この事実は、NYITがアニメーション業界に与えた影響の大きさを物語っています。

国際的なキャンパス展開
NYITは、ニューヨーク州内のキャンパスに加えて、海外にも複数のキャンパスを展開しています。2003年にはバーレーンキャンパスが開校し、その後もカナダのバンクーバー、中国の南京、アラブ首長国連邦のアブダビ、ヨルダンのアンマンなど、世界各地に教育拠点を広げています。これにより、NYITはグローバルな教育ネットワークを構築し、国際的な視野を持つ人材の育成に貢献しています。

多彩な学部構成
NYITは、多岐にわたる分野を網羅する学部を擁しています。建築・デザイン学部、教育学部、工学・計算科学部、保健学部、経営学部、人文科学部、そしてオステオパシー学部といった、多様な専門分野を学ぶことが可能です。学生は自身の興味やキャリア目標に合わせて、最適な学部を選択できます。

著名な卒業生たち
NYITは、各界で活躍する著名な人材を輩出しています。研究者としては、ピクサー・アニメーション・スタジオの創業者であり、Zバッファの発明者としても知られるエドウィン・キャットマル氏がいます。また、政治の世界では、ホワイトハウス報道官を務めるカリーヌ・ジャン＝ピエール氏が卒業生として名を連ねています。さらに、ビジネス界では、ワールドコネクトの代表取締役である白神仁士氏、キャピタルワークスの取締役である湯浅光裕氏、そして日立コンサルティングの代表取締役社長である芦邉洋司氏など、多くの卒業生がそれぞれの分野でリーダーシップを発揮しています。

キャンパス所在地
NYITの主なキャンパスは、ニューヨーク州ナッソー郡オールド・ウェストバリーと、ニューヨーク市マンハッタン区にあります。これらのキャンパスは、それぞれ異なる特徴を持ち、学生に多様な学習環境を提供しています。さらに、国際キャンパスとしては、カナダのバンクーバー、中国の南京、アラブ首長国連邦のアブダビ、バーレーンのマナーマ、そしてヨルダンのアンマンにキャンパスが設置されています。

NYITは、その歴史と実績に基づき、これからも国際社会に貢献する人材の育成に力を注いでいくでしょう。

もう一度検索