ニュー・イヤーズ・レボリューション

WWEニュー・イヤーズ・レボリューション：プロレスの祭典

ニュー・イヤーズ・レボリューションは、アメリカ合衆国のプロレス団体WWEが2005年から2007年にかけて開催したペイ・パー・ビュー（PPV）イベントです。1月の第1日曜日または第2日曜日に開催され、WWEの主要タイトルマッチが複数組行われる、年間最初のビッグイベントとして注目を集めました。

2005年：プエルトリコでの初開催

初回大会は2005年1月9日、プエルトリコのコリセオ・デ・プエルトリコで開催されました。WWEのPPVイベントとしてはプエルトリコ初開催ということもあり、15,764人の観客を集めました。

この大会のメインイベントは、世界ヘビー級王座をかけたエリミネーション・チェンバーマッチでした。トリプルH、ランディ・オートン、バティスタ、クリス・ジェリコ、クリス・ベノワ、そしてエッジが、激しい戦いを繰り広げました。さらに、シェルトン・ベンジャミンとメイヴェンによるインターコンチネンタル王座戦では、試合終了後に急遽リマッチが行われるなど、白熱した展開が続きました。

2006年：ニューヨークでの熱戦

2006年1月8日、ニューヨーク州オールバニのペプシ・アリーナで開催された第2回大会では、WWE王座をかけたエリミネーション・チェンバーマッチがメインイベントを飾りました。ジョン・シナ、カリート、クリス・マスターズ、ショーン・マイケルズ、ケイン、カート・アングルという豪華な顔ぶれがリングを制圧しました。試合後にはエッジがマネー・イン・ザ・バンクの権利を行使し、急遽ジョン・シナへの挑戦権を獲得するサプライズ展開もありました。また、この大会では女子レスラーによるブラ＆パンティ・ガントレット・マッチも行われ、話題を呼びました。

2007年：エリミネーション・チェンバーは不在

2007年1月7日、ミズーリ州カンザスシティのケンパー・アリーナで開催された第3回大会では、前2回大会の目玉であったエリミネーション・チェンバーマッチは行われず、WWE王座戦がメインイベントとなりました。ジョン・シナがウマガを破り王座を防衛しました。この大会では、スティールケージマッチ形式のインターコンチネンタル王座戦や、タッグチーム・ターモイルマッチ形式の世界タッグ王座挑戦者決定戦など、様々な試合形式が採用されました。

大会終了後

2008年以降はニュー・イヤーズ・レボリューションは開催されず、最初のPPVはロイヤルランブルとなりました。しかし、2020年には1月4日から2月にかけて、「New Year's Revolution Tour」と銘打ったハウスショーシリーズが開催されました。

まとめ

ニュー・イヤーズ・レボリューションは、WWEの年間最初のビッグイベントとして、多くの名勝負とスター選手を生み出した大会でした。エリミネーション・チェンバーマッチという、独特の試合形式も大きな特徴の一つでした。3年間という短い期間でしたが、WWEの歴史に名を残す大会と言えるでしょう。

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