ニュー・イングランド (バンド)

ニュー・イングランド（New England）

ニュー・イングランドは、アメリカのロックバンドで、ボストンにて1979年にデビューしました。彼らの音楽スタイルは、メロディックな要素とハードロック調を融合させたもので、多くのロックファンに支持されています。バンドはデビュー以来、いくつかの重要なアルバムを発表し、その後の音楽シーンで独自の地位を築きました。

来歴

ニュー・イングランドのメンバーであるジョン・ファノン、ジミー・ウォルドー、ハーシュ・ガードナーは、1973年にファットバックというバンドで活動を共にしていました。その後、彼らはゲイリー・シェアやケン・メーレとともにターゲットというバンドを結成しますが、ケン・メーレの脱退後にバンド名をニュー・イングランドに変更しました。これにより、彼らはMCAレコード傘下のインフィニティ・レコードと契約を結びます。

1979年、プロデューサーにポール・スタンレーを迎えたデビューアルバム『失われし魂』をリリースし、このアルバムはBillboard 200で50位に達し、「失われし魂(Don't Ever Wanna Lose Ya)」や「ハロー・ハロー・ハロー(Hello, Hello, Hello)」といったシングルも発表され、各々全米でのヒットを記録しました。

その後、エレクトラ・レコーズに移籍し、1980年にはセカンド・アルバム『果てしなき冒険』をリリースしましたが、このアルバムはチャート入りすることができませんでした。続く1981年に発売された『ウォーキング・ワイルド』はトッド・ラングレンをプロデューサーに迎えましたが、全米176位に留まり、結局、バンドは1982年に解散することになります。

解散後の活動

解散後、ジョン・ファノンを除く他のメンバーはヴィニー・ヴィンセントと共に新しいバンド「ウォリアー」を結成しますが、ヴィンセントがキッスに参加することで、そのバンドも短命となりました。ジミー・ウォルドーとゲイリー・シェアは、グラハム・ボネットとのアルカトラスを結成し、ハーシュ・ガードナーは音楽プロデューサーとしての活動に専念します。

1990年代に入ると、ニュー・イングランドに対する再評価が進み、1998年には未発表音源集『1978』が発売され、彼らの音楽は再び注目を浴びることになりました。また、エレクトラ・レコード時代の2作もCDとして再リリースされました。

2002年、ハーシュ・ガードナーは初のソロ・アルバム『ウェイストランド・フォー・ブロークン・ハーツ』を発表し、その中の「モア・ザン・ユール・エヴァー・ノウ」にはニュー・イングランドのメンバー全員が20年ぶりに共演しました。続いてライヴ音源を集めた『グレイテスト・ヒッツ・ライヴ』がリリースされ、彼らは再びライヴ活動を再開しました。

メンバー

• - ジョン・ファノン - ボーカル、ギター
• - ジミー・ウォルドー - キーボード
• - ゲイリー・シェア - ベース
• - ハーシュ・ガードナー - ドラムス、ボーカル

ディスコグラフィ

• - 『失われし魂』 - New England（1979年）
• - 『果てしなき冒険』 - Explorer Suite（1980年）
• - 『ウォーキング・ワイルド』 - Walking Wild（1981年）
• - 『1978』 - 1978（1998年）
• - 『グレイテスト・ヒッツ・ライヴ』 - Greatest Hits Live（2003年）
• - 『ライヴ・アット・ザ・リージェント・シアター』 - Live at the Regent Theatre（2016年）

日本公演

2016年11月18日と20日に神奈川のクラブチッタにて公演を行いました。

ニュー・イングランドは、その独特の音楽とメンバーによる魅力で、今もなお多くのファンに愛され続けています。

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