ヴィニー・ヴィンセント

ヴィンセント・ジョン・クサノについて

ヴィンセント・ジョン・クサノ、通称ヴィニー・ヴィンセント（1952年8月6日生まれ）は、アメリカの著名なロックミュージシャン、ギタリスト、作曲家である。彼は特にロックバンド「キッス」の2代目リードギタリストとして知られ、その後自身のバンド「ヴィニー・ヴィンセント・インヴェイジョン」を設立した。彼の音楽キャリアは多岐にわたっており、既に数多くのファンから支持を受けている。

経歴

クサノは1952年にコネチカット州ブリッジポートで生まれた。彼は1970年代から音楽活動を開始し、フィリックス・キャバリエのアルバムなどに参加しながらキャリアを積んだ。1980年代初頭には「ウォーリアー」というロックバンドを結成し、メンバーには後にジャーニーに在籍したロバート・フライシュマンが含まれていた。

キッスでの活動

1982年、キッスの初代リードギタリストエース・フレーリーが脱退し、ヴィニーは「暗黒の神話」のレコーディングメンバーとして参加した。彼のギタープレイと作曲センスがバンドにも大きく貢献し、ツアーでもエースの代役としてギタリストとしての腕を発揮した。ヴィニーは古代エジプトをモチーフにしたメイクを取り入れ、「Ankh Warrior」として観客を魅了したが、プレイスタイルの制約を感じ、ツアー中に独自のスタイルを前面に出すようになった。

1983年、キッスはヴィニー正式加入後初のアルバム「地獄の回想」をリリース。ここではバンドのトレードマークであったメイクを捨て、素顔でパフォーマンスした。しかし、ツアー中にヴィニーのギターソロが長すぎたことから、最終的にバンドメンバーから解雇される結果となった。

ヴィニー・ヴィンセント・インヴェイジョンでの活動

キッスを離れたヴィニーは、ロバート・フライシュマンと共に「ヴィニー・ヴィンセント・インヴェイジョン」を結成。1986年にはアルバム「ヴィニー・ヴィンセント・インヴェイジョン」を発表し、彼のギタープレイが前面に出た内容が高く評価された。その後、ロバートがバンドを脱退し、マーク・スローターが加入。1988年にはセカンドアルバム「オール・システムズ・ゴー」をリリースしたが、バンドメンバーの脱退が相次ぎ、解散に至った。

その後

1990年代には契約先のエニグマ・レコードの倒産によりソロアルバムが頓挫。一方でキッスの元メンバーとしての関係を利用し、1991年には新アルバム「リヴェンジ」に参加。しかし、同時期のギタリストとの関係もあって、不穏な空気が漂った。

2003年に未発売アルバムがデジパックで再発されたり、トリビュートアルバムがリリースされるなど、以降もファンの前に姿を見せることがあった。2011年には妻への暴行容疑で逮捕され、その後の活動は不透明となるが、2018年には久々に公の場に登場し、ギター演奏を披露した。

ディスコグラフィ

• - 1986年 ヴィニー・ヴィンセント・インヴェイジョン「Vinnie Vincent Invasion」
• - 1988年 「オール・システムズ・ゴー」
• - 1996年 「THE EP」(自主制作)
• - 2002年 「アーカイブス・ヴォリューム1」(自主制作)

ヴィニー・ヴィンセントのキャリアは彼の卓越した音楽的才能を物語っており、彼は今でも多くのロックファンに影響を与え続けている。

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