ニード・フォー・スピード カーボン

ニード・フォー・スピード カーボン (Need for Speed: Carbon)

『ニード・フォー・スピード カーボン』は、EA Black Boxが開発し、エレクトロニック・アーツより2006年に発売されたレースゲームです。前作『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』の続編として、PlayStation 3やWiiといった次世代機にも対応し、より進化したゲーム体験を提供しました。

ゲーム概要

本作は、現実のレーシングクラブやチームをモチーフにしており、チーム同士の抗争がストーリーの中心となっています。プレイヤーは、個性豊かなクルーメンバーを率いて、街のテリトリーを奪い合うことになります。クルーメンバーには、それぞれ異なるスキルがあり、レースを有利に進めるために戦略的な活用が求められます。

クルーメンバーの種類とスキル

スカウト: トラック中のショートカットを発見する。
ブロッカー: ライバルチームの車両を妨害する。
ドラフター: プレイヤーの前を走行し、スリップストリームを作り出す。
ファブリケーター: Autosculpt機能で、カーパーツを自由にモディファイする。
メカニック: パフォーマンスパーツや車を安く購入できる。
フィクサー: ヒートレベルを減らしたり、レース勝利時の報酬を増やす。

プレイヤーは、レースに勝利することでテリトリーを獲得し、新たなパーツショップやチームメイトを見つけることができます。また、ドリフトレースや、峠道で敵車と一対一で勝負するキャニオンレースなど、様々なレースモードが用意されています。

ストーリー

前作でブラックリストNo.1のレーザーから愛車を取り戻し、ロックポートから逃亡した主人公。しかし、全国最重要指名手配者となり、パルモントシティを目指す途中で、因縁の相手であるクロスに追跡されます。パルモントシティは、2年前に主人公が住んでいた街であり、過去の出来事が再び主人公を巻き込んでいきます。

2年前、主人公はダリウスのチームに所属し、各チームのリーダーとバトルを繰り広げていました。しかし、警察の介入により、仲間から裏切り者として扱われるようになり、街を去ることになります。再びパルモントシティに戻った主人公は、失われた信頼を取り戻し、街のテリトリー争奪戦に身を投じることになります。

登場人物

主人公: プレイヤー自身。前作でBMW・M3 GTRを取り返しましたが、パルモントシティに入る寸前にクロスによって破壊されてしまいます。
ニッキー: 本作のヒロイン。ダリウスの命令で主人公をサポートします。演じるのはエマニュエル・ヴォージア、日本語版声優は能登麻美子。
ダリウス: 主人公のかつての友人。パルモントシティで高い地位を築いています。演じるのはターモー・ペニケット、日本語版声優は平田広明。
クロス: 前作では巡査部長でしたが、主人公を取り逃がしたことでバウンティハンターになりました。演じるのはディーン・マッケンジー、日本語版声優は大友龍三郎。

ゲームモード

ストリート: 公道を周回するレース。
スプリント: スタートからゴールまでを走り抜けるレース。
スピードトラップ: コース上の速度計測ポイントを通過し、合計速度を競うレース。
ドリフト: ドリフトポイントを競うレース。
チェックポイント: 制限時間内に全てのチェックポイントを通過するレース。
キャニオン: 1対1で峠道を競うレース。相手を崖から転落させたり、一定の距離を保つことで勝利となります。

登場車両

本作には、チューナー、マッスル、エキゾチックの3つのカテゴリの車両が登場します。それぞれのカテゴリには、特徴的な性能を持つ様々な車種が用意されており、プレイヤーの好みに合わせて選択することができます。

車両カテゴリ

チューナー: 日本車が中心で、ハンドリング性能に優れています。
マッスル: アメリカ車が中心で、加速性能に優れています。
* エキゾチック: ヨーロッパ車が中心で、最高速性能に優れています。

サウンドトラック (EA TRAX)

本作では、車両のカテゴリによって異なる音楽が流れます。エレクトロニック、ロック、ヒップホップなど、様々なジャンルの楽曲が収録されており、レースをさらに盛り上げます。

『ニード・フォー・スピード カーボン』は、チーム抗争を軸にしたドラマチックなストーリー、多彩なゲームモード、そして豊富なカスタマイズ要素が魅力のレースゲームです。前作のファンはもちろん、レースゲーム初心者でも楽しめる作品となっています。

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