ニール・ジョンストン
ドナルド・ニール・ジョンストンの人物像
ドナルド・ニール・ジョンストン（1929年2月4日生まれ）は、アメリカ合衆国のプロバスケットボール選手として1950年代にNBAで活躍した著名なセンターです。オハイオ州チリコシー出身で、オハイオ州立大学でその才能を開花させました。ジョンストンは1951-52シーズンにNBAのフィラデルフィア・ウォリアーズに加入し、その後急成長を遂げ、1956年には同チームを優勝に導く功績を残しました。さらに彼は1990年にバスケットボール殿堂入りを果たしました。
初期の経歴と大学生活
ジョンストンはオハイオ州立大学に入学した当初は無名の選手で、1年目にはわずか1.9得点の成績しか残せませんでした。しかし、2年目には成長を見せ、20試合で平均9.0得点を挙げるまでに成長しました。大学時代には野球選手としても注目されており、MLBのフィラデルフィア・フィリーズに契約したものの、プロ野球選手として成功することはできず、野球キャリアを終えた後、真剣にバスケットボールに取り組むことを決意しました。
NBAでの躍進と成績
野球からバスケットボールに転向したジョンストンは、1951-52シーズンにはウォリアーズでロスター入りを果たし、エド・マイカンの控えセンターとしてプレイしました。この年の成績は6.0得点、5.3リバウンドとまずまずでした。しかし、チームは33勝33敗という成績で、翌1960-61シーズンには12勝57敗という深刻な不振に陥りました。
その中で、ジョンストンは大きな飛躍を遂げます。1952-53シーズンでは得点の平均を22.3得点、リバウンドを13.9に伸ばし、得点王に輝きました。また、オールNBA1stチームにも選出され、リーグトップのセンターとしての地位を確立しました。ウォリアーズはジョンストン中心のチームとして再出発し、新たな核を形成。1953-54シーズンにはジョー・グラボウスキーとジャック・ジョージが加入し、その後も成長を続けました。
1955-56シーズンにはチームの好成績が続き、ウォリアーズはプレーオフへ進出しました。ファイナルでフォートウェイン・ピストンズを4勝1敗で下し、優勝を果たしました。ジョンストンは、シーズンごとに安定した成績を残し続け、特に1954-55シーズンには得点とリバウンドの二冠を達成し、NBA史上初の快挙となります。
引退後とコーチとしての活動
しかし、1958-59シーズンには膝の故障により、活動を28試合で終えることとなり、その後選手としてのキャリアを終了しました。引退後は、ウォリアーズのヘッドコーチとして2シーズンにわたり指揮を執り、通算95勝59敗の成績を収めました。
プレースタイルと主な業績
ジョンストンのプレースタイルは特にフックシュートに秀でており、彼のシュートは高い決定力を誇りました。フィールドゴール成功率では3度も1位に輝くほどでした。
主な業績
ジョンストンは現役時代を通じて素晴らしい記録を残し、NBAの歴史に名を刻んでいます。彼のプレーは今も多くのファンに愛され続けており、バスケットボール界のレジェンドとして記憶されています。
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