ジョー・グラボウスキー

ジョー・グラボウスキー（1930年1月15日 - 1998年7月2日）は、1950年代のNBAで名を馳せたバスケットボール選手でした。彼のプロキャリアは、フィラデルフィア・ウォリアーズでの活躍が最も特筆され、1956年のNBAファイナル制覇に大きく貢献しました。

グラボウスキーは、高校卒業後、大学を経由せずに直接NBA入りを果たした選手として、トニー・カッペン、コニー・シモンズに次ぐ3人目の選手でした。シカゴのツリー高校を卒業後、シカゴ・スタッグズに入団しましたが、最初の2年間は出場機会に恵まれませんでした。1950年にはスタッグズが解散し、翌シーズンはどのチームにも所属できませんでした。

1951年、グラボウスキーはインディアナポリス・オリンピアンズとの契約に成功し、ここで才能を開花させます。オリンピアンズでの2年目には、平均13.0得点10.0リバウンドというダブル・ダブルの成績を記録しました。しかし、オリンピアンズもまた、このシーズン限りで解散してしまいます。

再び所属チームを失ったグラボウスキーでしたが、その実力は広く認められており、すぐにフィラデルフィア・ウォリアーズとの契約を結びました。当時のウォリアーズには、リーグ屈指のセンターであるニール・ジョンストンが在籍しており、グラボウスキーはジョンストンの相棒として、毎シーズン平均13得点10リバウンド前後の安定した成績を残しました。ポール・アリジンのチーム復帰、新人トム・ゴーラの加入もあり、ウォリアーズは1956年のNBAファイナルに進出し、フォートウェイン・ピストンズを破り、見事優勝を果たしました。ウォリアーズには1960-61シーズンまで在籍し、最後のシーズンではウィルト・チェンバレンと共にプレイしました。

ウォリアーズ退団後、グラボウスキーはセントルイス・ホークスに移籍しますが、1960-61シーズン中にシカゴ・パッカーズ、シラキュース・ナショナルズとチームを転々としました。そして、このシーズンを最後に現役を引退しました。

BAA/NBAでの通算成績は、13シーズンのプレイで9,280得点、6,104リバウンド、平均11.0得点、8.1リバウンドでした。

ジョー・グラボウスキーは、その堅実なプレイとチームへの貢献で、1950年代のNBAを彩った名選手として記憶されています。

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