ニール・テイラー (ギタリスト)

ニール・テイラー（Neil Taylor、1961年1月26日 - ）は、イギリス出身のギタリストであり、その卓越した演奏技術と幅広い音楽性で、長年にわたり数多くの著名アーティストの作品に参加してきました。特に、ロビー・ウィリアムズとの長年のコラボレーションは彼のキャリアを語る上で欠かせません。また、1980年代にはティアーズ・フォー・フィアーズのアルバム制作やツアーに貢献し、その初期の成功を支えました。

セッション・ミュージシャンとしての出発

テイラーは、1980年代初頭にセッション・ミュージシャンとしてキャリアをスタートさせました。地元のバンドで演奏していた若き日に、ネオン（Neon）というバンドに加入。このバンドでの活動を通じて、カート・スミスやローランド・オーザバルといった後のティアーズ・フォー・フィアーズのメンバーと出会います。彼らの才能に触発され、テイラーはより大きな音楽の世界へと足を踏み入れていくことになります。

ティアーズ・フォー・フィアーズへの参加

カート・スミスとローランド・オーザバルがティアーズ・フォー・フィアーズを結成した後、テイラーは彼らのセカンド・アルバム『シャウト』（1985年）とサード・アルバム『シーズ・オブ・ラヴ』（1989年）にギタリストとして参加。彼の演奏は、これらのアルバムのサウンドに深みと彩りを与え、バンドの音楽性を大きく向上させました。また、1983年から1990年の間、テイラーはティアーズ・フォー・フィアーズと共に数多くのツアーに参加し、そのライブ・パフォーマンスを支えました。ライブ・コンサート・ビデオ『イン･マイ･マインズ･アイ～ライヴ･アット･ハマースミス･オデオン』（1984年）と『ライヴ・イン・サンタ・バーバラ』（1990年）には、彼の熱い演奏が記録されています。

ロビー・ウィリアムズとの出会い

1990年代、テイラーはさまざまなアーティストのアルバムやツアーに参加し、その才能を磨き続けました。そして2003年、ロビー・ウィリアムズ・バンドのレギュラー・メンバーとして加入。以降、ロビーの音楽活動を長年にわたり支え、数々のヒット曲やライブ・パフォーマンスに貢献しました。ロビーの音楽は、テイラーのギターによってより一層輝きを増し、多くのファンを魅了しました。

ソロ活動

ロビー・ウィリアムズのバンドを離れた後も、テイラーは音楽活動を精力的に続けています。2011年には、初のソロ・アルバム『No Self Control』をリリースし、Gary Nuttallのサポートを得てドイツ・ツアーを敢行。2012年4月にはセカンド・アルバム『Chasing Butterflies』を発表し、2013年には『No God Like Rock 'n' Roll』をリリースするなど、ソロ・アーティストとしての才能も開花させています。

ディスコグラフィー

ソロ・アルバム

No Self Control (2011年)
Chasing Butterflies (2012年)
No God Like Rock 'n' Roll (2013年)
Silverwing (2015年)

主な参加アルバム

ティアーズ・フォー・フィアーズ: 『シャウト』 - Songs from the Big Chair (1985年)
ティナ・ターナー: 『フォーリン・アフェア』 - Foreign Affair (1989年)
ロビー・ウィリアムズ: 『シング・ホエン・ユーアー・ウィニング』 - Sing When You're Winning (2000年)
ナタリー・インブルーリア: 『ホワイト・リリーズ・アイランド』 - White Lilies Island (2001年)

ニール・テイラーは、セッション・ミュージシャン、バンド・メンバー、そしてソロ・アーティストとして、常に音楽への情熱を持ち続け、その才能を発揮し続けています。彼の今後の活躍から目が離せません。

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