ヌエバ・ガリシア

ヌエバ・ガリシア：メキシコ西部にかつて存在したスペインの植民地

ヌエバ・ガリシア（スペイン語: Nueva Galicia）は、1531年から1786年まで現在のメキシコ西部に存在したスペインの植民地であり、ヌエバ・エスパーニャの一部でした。首都は1560年以来、グアダラハラに置かれていました。

歴史

コンキスタドールであり、当時のメキシコのアウディエンシア長官であったヌーニョ・デ・グスマンは、1529年12月21日に西部への遠征を開始しました。1530年6月5日、グスマンは征服したレルマ川右岸の土地の領有を宣言し、そこを「大スペインの聖霊の征服」と名付けました。しかし、スペイン本国はこの名称を承認せず、1531年1月25日の勅令によって、この地を「ヌエバ・ガリシア王国」と命名し、その首都を「サンティアゴ・デ・ガリシア・デ・コンポステーラ」とするように命じました。最終的にグスマンはこの名称を認めました。

1532年、グスマンは現在のナヤリット州の州都であるテピクを、最初の首都サンティアゴ・デ・ガリシア・デ・コンポステーラとしました。1540年には、クリストバル・デ・オニャーテによって、サンティアゴ・デ・ガリシア・デ・コンポステーラはコアトラン、現在のナヤリット州コンポステーラに移転されました。

1548年から翌年にかけて、ヌエバ・ガリシアのアウディエンシアと教区が設立されました。アウディエンシアと司教座はコンポステーラに置かれました。

1560年、アウディエンシアと司教座はコンポステーラから新しい首都であるグアダラハラに移転しました。1574年、グアダラハラのアウディエンシアはメキシコから独立し、その管轄範囲はヌエバ・ガリシアだけでなく、北方の非常に広大な属州にまで及びました。このアウディエンシアは、メキシコが独立する1821年頃まで存在しました。

16世紀から18世紀にかけて、ヌエバ・ガリシアの領土は、現在のサカテカス州、アグアスカリエンテス州、ナヤリット州、ハリスコ州とシナロア州の大部分、そしてサン・ルイス・ポトシ州とドゥランゴ州の一部にまたがっていました。

1786年12月4日のスペイン王カルロス3世の勅令によって、ヌエバ・エスパーニャの行政組織は大きく変更されました（ブルボン改革）。副王の下に12のインテンデンシアが置かれ、ヌエバ・ガリシアはインテンデンシア・デ・グアダラハラとなり、その領土は現在のハリスコ州、アグアスカリエンテス州、ナヤリット州、コリマ州に変更されました。サカテカスのインテンデンシアは別に置かれました。

1810年9月16日にメキシコ独立革命が始まると、ホセ・アントニオ・トーレス率いる反乱軍が11月11日にグアダラハラを占領し、ミゲル・イダルゴは11月26日にグアダラハラに入りました。メキシコ独立とメキシコ第一帝政の後、1823年6月21日にインテンデンシア・デ・グアダラハラはハリスコ州となることを宣言しました。

関連文献

* Lázaro de Arregui, Domingo (1946), Descripción de la Nueva Galicia, CSIC - Escuela de Estudios Hispano-Americanos (EEHA), https://hdl.handle.net/10261/160690

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