ヌエボ・ラレド

ヌエボ・ラレド

ヌエボ・ラレド（Nuevo Laredo）は、メキシコのタマウリパス州にある都市で、北東部に位置しています。この都市はアメリカとの国境を接しており、リオ・グランデ川を挟んでアメリカのラレド（テキサス州）が隣接しています。このことから、ヌエボ・ラレドとラレドは半ばツインシティの様相を呈しており、両都市の経済圏は一体のものとなっています。

人口と経済

ヌエボ・ラレドの人口は2010年の時点で約37万3725人とされています。しかし、両都市が同じ経済圏に属しているため、実際の経済活動における影響力は単純な人口数を超えています。ヌエボ・ラレドは長年にわたり二国間貿易の物流の重要拠点として成長を続けています。

これは、メキシコ国内とアメリカ合衆国との間での交易における重要性によるもので、特に製造業や流通業が盛んな地域となっています。

治安の懸念

しかし、2000年代に入ってからはメキシコ全体で麻薬戦争の影響が広がり、ヌエボ・ラレドでも治安が悪化する傾向が見られました。具体的には、2005年には市内にあるアメリカ領事館が閉鎖の危機に直面した経緯があり、その治安の悪さが影響しています。また、2012年には地元の新聞社El Mananaがグレネードランチャーの攻撃を受け、これにより同社は麻薬関連の報道を行わないと社説で発表しました。

交通手段

ヌエボ・ラレドは交通の要所でもあります。貨物輸送においては、カンザス・シティ・サザン・ド・メキシコという鉄道の子会社が利用されています。この鉄道はアメリカのカンザス・シティ・サザン鉄道とつながっており、多くの貨物が行き交っています。また、ケツァルコアトル国際空港が近隣に位置しており、これにより空のアクセスも確保されています。さらに、国境からメキシコシティまで至る高速道路、カレテーラ・ナショナルも利用されており、道路交通の便も良好です。

終わりに

ヌエボ・ラレドはその立地及び経済の重要性から、メキシコとアメリカの貿易において欠かせない都市となっています。ただし、治安の問題は依然として大きな課題であり、この点については引き続き注意が必要です。

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