ネウケン

アルゼンチンの都市ネウケン：パタゴニア最大の都市

ネウケンは、アルゼンチンのネウケン州の州都であり、パタゴニア地方において最大の都市として知られています。人口は約23万人を擁し、都市圏人口は30万人を超えます。

地理と産業

ネウケンは、州の東部、リメイ川とネウケン川の合流地点に位置しています。この地域は肥沃な土地に恵まれ、農業の中心地として発展しました。特に、ネグロ川上流渓谷では、リンゴ、梨、その他の果物の生産が盛んです。また、ネウケンは石油産業の中心地でもあり、州内で産出された石油の精製が行われています。

町の中心部は国道22号線によって二分されています。プレシデンテ・ペロン空港からは、ブエノスアイレスをはじめとするアルゼンチンの主要都市への定期便が就航しており、交通の要衝としての役割も担っています。

歴史

1885年、Confluenciaと呼ばれていたこの地は、オークションにかけられました。その後、砂漠の征服と呼ばれる軍事作戦により、先住民であるマプチェ族やテウェルチェ族が土地から追い払われました。アルゼンチン政府は、ブエノスアイレス・グレート・サザン鉄道に対し、鉄道をネウケンまで敷設することを約束し、周辺の土地の所有権を与えました。1902年には鉄道が開通し、ネウケンの発展の基礎が築かれました。

ネウケンの町は1904年9月12日に正式に設立され、州都がマラール・チョスから移されました。ネウケンという名前は、マプチェ語で「隙間風の吹く」という意味の「nehuenken」に由来します。

1960年代に州内で石油が発見されると、ネウケンの人口は急増しました。1971年には国立Comahue大学が設立され、1970年代から1980年代にかけて、さらなる人口増加が見られました。

気候

ネウケンの年間降水量は180ミリメートルと非常に少なく、乾燥した気候です。四季の変化は明確で、夏は暑く、冬は寒くなります。夏（11月から3月）の気温は31度まで上昇することがありますが、他の季節に比べて乾燥しており、強風も少ないです。冬（6月から8月）の最高気温は12度程度ですが、4度ほどにしかならない日もあります。夜間は0度まで下がり、時には-10度に達することもあります。稀に雪が降ることもあります。

文化

2004年には、マリオ・ロベルト・アルバレスが設計したBellas Artes国立美術館がオープンしました。この美術館では、国内外の美術品が展示されており、常設展示室、企画展示室、講堂、劇場の4つのホールで構成されています。

姉妹都市

ネウケンは、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

ノックスビル（アメリカ合衆国、テネシー州）
トレヴィーゾ（イタリア、ヴェネト州）
* バルディビア（チリ）

ネウケンは、パタゴニア地方における重要な都市として、その歴史、産業、文化において独自の魅力を放っています。

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