ネオポリス

ネオポリスとは

ネオポリスという言葉は、「新しい都市」を意味する言葉で、主に大規模な団地やニュータウンに付けられる名称です。特に、大和ハウス工業グループの前身である大和団地（2001年に大和ハウス工業に吸収合併）が開発した地域で多く見られます。これらのネオポリスは、昭和40年代頃から平成10年頃にかけて開発されたものが中心です。現地では「大和団地」と表記されていることもあります。

ネオポリスという名前は、都市開発の分野だけでなく、他の分野でも使用されています。例えば、日本の競走馬にも「ネオポリス」という名前の馬が存在し、日本中央競馬会（JRA）の重賞競走で最高馬体重での出走記録を持っています。また、新約聖書にもネオポリスという地名が登場し、使徒パウロが伝道旅行で訪れた場所として記述されています。

日本各地のネオポリス（ニュータウン）

以下に、日本各地に存在する主なネオポリス（ニュータウン）をまとめました。

埼玉県
吉川ネオポリス（吉川市新栄1丁目・2丁目）
所沢ネオポリス（所沢市下富）
神奈川県
上郷ネオポリス（横浜市栄区野七里）
施行面積：78.0ha、計画戸数：1644戸、1969～1973年
愛知県
和合ネオポリス土地区画整理事業（東郷町和合ケ丘）
春日井ネオポリス（春日井市神屋町）
三重県
豊里ネオポリス（津市、亀山市）
施行面積：95.0ha、計画戸数：1700戸、計画人口：5900人、1976年～1980年
西桑名ネオポリス（員弁郡東員町）
施行面積：153.0ha、計画戸数：3500戸、1970～1974年
第一西桑名ネオポリス（東員町）
施行面積：142.0ha、計画戸数：3300戸、計画人口：11550人、1973年～1977年
第二西桑名ネオポリス（東員町）
施行面積：86.0ha、計画戸数：1750戸、計画人口：7000人、1982年～1984年
京都府
松井ヶ丘・京阪東ネオポリス（京田辺市）
施行面積：34.0ha、計画戸数：800戸、計画人口：3200人、1969～1973年
大阪府
北大阪ネオポリス・希望ヶ丘（豊能郡豊能町木代）
施行面積：59.0ha、計画戸数：1319戸、計画人口：5012人、1982年～1988年
高槻ネオポリス（高槻市大和）
能勢ネオポリス（能勢町宿野）
阪南ネオポリス（河南町）
施行面積：75.0ha、計画戸数：1670戸、計画人口：6328人、1969年～1983年
大宝・第二阪南ネオポリス（河南町）
施行面積：55.9ha、計画人口：4488人、1970年～1982年
羽曳野ネオポリス（羽曳野市羽曳が丘）
施行面積：97.0ha、計画戸数：2500戸、計画人口：7500人、1962年～1967年
兵庫県
須磨西ネオポリス（神戸市垂水区）
1983年～1985年
青山（松が丘ネオポリス）（三木市志染町青山）
施行面積：181.4ha、計画戸数：1980戸、計画人口：7920人、1983年～1989年
緑ヶ丘ネオポリス（三木市緑が丘町）
施行面積：112.3ha、計画戸数：3000戸、計画人口：12000人、1970年～1972年
阪急北ネオポリス（川西市大和西・大和東）
施行面積：160.0ha、計画戸数：4466戸、計画人口：16664人、1966年～1976年
上郡ネオポリス（上郡町）
施行面積：50.3ha、計画戸数：1341戸、計画人口：4214人、1972年～1976年
奈良県
学園前ネオポリス（奈良市学園大和町）
施行面積：61.0ha、計画戸数：1790戸、計画人口：7160人、1964年～1965年
南大和ネオポリス（五條市）
五条ネオポリス（天理市と奈良市）
施行面積：600.0ha、計画戸数：1200戸、1972～1977年
榛原ネオポリス（榛原町）
施行面積：75.0ha、計画戸数：1600戸、1972～1975年
岡山県
岡山ネオポリス（赤磐市桜ヶ丘東）
施行面積：183.0ha、計画戸数：3800戸、計画人口：13490人、1976年～2002年
岡山東ネオポリス（赤磐市山陽町）
施行面積：279.3ha、計画人口：16589人、1974年～1981年
広島県
西広島ネオポリス（佐伯郡）
施行面積：120.0ha、計画戸数：2600戸、1970～1972年
ネオポリス東広島（東広島市高屋町白市）
福岡県
城西ヶ丘ネオポリス（宗像市城西ヶ丘）

これらのネオポリスは、それぞれが独自の歴史と特徴を持っています。都市計画の進展とともに、人々の生活を支える重要な役割を果たしてきました。

ネオポリスという言葉は、単なる地名を超えて、日本の都市開発の歴史や人々の暮らしを象徴する言葉として、今後も語り継がれていくでしょう。

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