ネオ寄生獣

『ネオ寄生獣』は、岩明均氏による傑作漫画『寄生獣』を原作とした公式アンソロジー作品です。本項では、姉妹編とも言うべき『ネオ寄生獣f』についても解説します。

概要

企画元の講談社によれば、本企画は「人気作家による『寄生獣』豪華トリビュート企画」と銘打たれています。各作品は原作『寄生獣』の設定を踏襲しつつも、参加作家は自由に発想を広げることが許されており、重厚な物語からコミカルな作品まで、作家それぞれの個性が際立つ作品群となっています。

作品の傾向としては、主に以下の3つのパターンが見られます。

作家自身の作品と『寄生獣』のコラボレーション: 参加作家の持ち味と『寄生獣』の世界観が融合した作品。
原作登場人物・関連人物の物語: 原作では語られなかったキャラクターたちの知られざる一面や物語を描いた作品。
オリジナルパラサイトの物語: 原作には登場しなかった、新たなパラサイトたちの物語。


ネオ寄生獣

『ネオ寄生獣』は、『月刊アフタヌーン』（講談社）にて2014年11月号から2016年5月号まで、全12作品が掲載されました。

収録作品は以下の通りです。

『アゴなしゲンとオレは寄生獣』平本アキラ
『寄生!! 江古田ちゃん』瀧波ユカリ
『PARAGANT（パラガント）』韮沢靖
『EDIBLE（エディブル）』遠藤浩輝
『ミギーの旅』植芝理一
『PERFECT SOLDIER（パーフェクト・ソルジャー）』皆川亮二
『変わりもの』熊倉隆敏
『教えて! 田宮良子先生』PEACH-PIT
『ルーシィとミギー』真島ヒロ
『今夜もEat it』太田モアレ
『ババ後悔す』竹谷隆之
『由良の門（と）を』萩尾望都

ネオ寄生獣f

『ネオ寄生獣f』は、『ARIA』（講談社）にて2014年11月号から2015年3月号まで、全15作品が掲載されました。

電子書籍版は2分冊で、『Parasite Side』（7作品）と『Human Side』（8作品）に分かれています。

収録作品は以下の通りです（H：Human Side、P：Parasite Side）。

『王子』厘のミキ（H）
『禁じられた遊び』ミキマキ（P）
『掌の味』駿河ヒカル（P）
『あぶ★ナイ放課後』遠山えま（H）
『物ッ怪屋』中村明日美子（P）
『ないないの神様』由貴香織里（P）
『パラサイト・ラブ』黒榮ゆい（P）
『アタラシキヒトツノ』なるしまゆり（H）
『その後いかがお過ごしですか？』金田一蓮十郎（H）
『テレパシストとパラサイト』カシオ（H）
『寄生食』久世番子（H）
『大好きだから』小畑友紀（H）
『ファースト・コンタクト』わたなべあじあ（H）
『きみといつまでも』小嶋ララ子（P）
『図書室の秘密』新城一（P）

備考

『今夜もEat it』を執筆した太田モアレ氏は、本企画の後、『寄生獣』の関連作品として『寄生獣リバーシ』を連載しています。

これらのアンソロジーは、『寄生獣』の世界観を様々な角度から楽しめる、ファン必見の作品群と言えるでしょう。

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