ネジコン

ネジコン (neGcon) について

ネジコンとは、ナムコ（現在のバンダイナムコエンターテインメント）が開発したプレイステーション用の周辺機器で、主にレースゲーム向けに設計されています。このユニークなコントローラは、1995年1月1日に発売され、アナログコントローラの一種として、その使いやすさや機能性で多くのゲーマーに支持されました。

特徴とデザイン

ネジコンは、全幅160mm、全長90mm、回転部直径70mm、重量280gというサイズで設計されています。特に注目すべき点は、コントローラの中央部に設けられた回転軸で、これによって本体をねじる操作が可能になります。この構造が、レースゲームにおけるリアルなハンドル操作をアナログ入力として実現する最大の利点です。コントローラ名は、この「ねじる」という操作からの造語です。

ネジコンは、その後リリースされた数多くのレースゲームに対応しており、特にPS版『リッジレーサー』においてその特徴を発揮しました。さらに、コントローラには3つのアナログ対応ボタン（I、II、Lボタン）があり、これもアクセルやブレーキの操作に利用されました。

操作性とユーザー体験

ネジコンは、数字的には8ビット256段階（0～255）のデジタル信号を用いるものの、アナログ的な操作が可能で、操作時の動作が実際の自動車のハンドル操作に近いため、極めて直感的です。微細なハンドル操作が行える一方で、瞬時にハンドルを切ることもでき、このためプレイヤーは非常にリアルな運転を楽しむことができました。特に、ハンドルのねじれる角度は片側170度にも及び、レースゲーム中にその最大角を使用すると激しい動作が必要となり、プレイヤーは手首を痛めることもしばしばありました。したがって、多くのプレイヤーは設定でねじり角を狭くすることが一般的でした。

発展と進化

さらに、1998年4月29日には小型化され、エルゴノミクスに基づいたデザインが施されたブラックネジコンも登場しました。そして、同年12月には、フォースフィードバックを備えたダイヤル式のジョグコンが発売されるなど、ネジコンの技術を基にした新たなコントローラも続々と登場しました。

ネジコンは、PS2が登場する際に新たに標準搭載されたデュアルショック2と特定の機能面で置き換わることになりましたが、操作の手軽さや高い適性を兼ね備えた点では依然として魅力があります。実際、今でもネジコンを好んで使用するプレイヤーが存在し、レースゲームにおけるその特異な体験や直感的な操作を楽しんでいます。

結論

ネジコンは、ナムコが手掛けた独自のレースゲーム用コントローラとして評価されるべき存在です。アナログの操作感やデザインの工夫により、数多くのプレイヤーに支持され、その魅力は今も色あせていません。

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