ネス (MOTHER2)

ネス：MOTHER2の主人公

ネス（英: Ness）は、任天堂が提供するスーパーファミコン用のコンピュータRPG『MOTHER2 ギーグの逆襲』に登場するフィクションのキャラクターであり、この作品の主人公です。彼の名前は公式には定められていませんが、ゲームの説明書や、プレイヤーがキャラクターの名前を付ける際の候補の一つとして「ネス」が含まれています。また、後の対戦アクションゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズや関連書籍・商品では、彼は「ネス」として知られています。特に、彼の英語名「Ness」は、彼が登場する日本国外版『Earthbound』において対応機種「Super Nintendo Entertainment System」の略称「SNES」のアナグラムとも言われています。

ネスは、シリーズの第一作『MOTHER』の主人公の姿や服装に似ているものの、二者の関係性については明らかになっていません。

人物像

ネスは12歳の少年で、イーグルランドという架空の地方都市オネットに家族と共に住んでいます。彼は母親、妹のトレーシー、そして飼い犬と共に日々を過ごしており、父親は仕事のため長期間家を留守にすることが多いです。彼のトレードマークは赤い野球帽と青と黄のボーダーシャツで、黄色いリュックサックを背負っています。

物語は、ある晩に自宅の裏山に隕石が落下したことから始まります。彼はその現場を見に行くと、そこから突然カブトムシのような姿をした生物が現れ、彼に未来から来たことを告げます。この生物の名はブンブーンで、彼はギーグという名の侵略者による未来の惨状を語ります。そこでネスは、ギーグの計画を阻止する運命を託され、翌朝には冒険へと旅立つ決意をします。

冒険と仲間

旅の中で、ネスは隣に住む少年ポーキーや他のさまざまなキャラクターと遭遇し、彼らからの妨害を受けながらも、自身と同じ使命を持った仲間たちと協力して冒険を続けます。彼は世界中の特別な8ヶ所を巡りながら自らの力を呼び覚まし、最終的にはギーグによる攻撃に立ち向かいます。

戦闘能力

ネスの武器は主にバットを使用し、また「PSI」と呼ばれる超能力も習得します。これによって仲間の回復やサポート、高威力の攻撃を行うことが可能です。素早さはやや低めですが、全体的な能力は高く、物語の終盤では更なる成長を遂げます。

冒険の途中で「ホームシック」状態になることがあり、この状態では敵との戦闘で母親を思い出し、行動が困難になることがあります。母親と会話したり、実家に帰ることでこの状態から回復します。

他作品への登場

ネスは『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ全作に登場し、原作に準じたバットやヨーヨーを使った攻撃を行います。必殺技には様々なPSIが含まれ、「PKフラッシュ」以外は原作では使われない技も持っています。また、彼の声は声優の大本眞基子によって提供されています。

ネスはさまざまなゲームでフィギュアとしても登場しており、特にamiiboの一種としても認識されています。彼の物語や冒険は、多くのファンに愛され続けています。

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