ネストル・ゴロシート

ネストル・ラウール・ゴロシート

ネストル・ラウール・ゴロシート（Néstor Raúl Gorosito）は、1964年5月14日にアルゼンチン・ブエノスアイレス州サン・フェルナンドで誕生した元サッカー選手であり、現在はサッカー指導者として活動を行っています。彼の主なポジションはミッドフィールダーであり、サッカー界で数々の栄光を手にしてきました。

選手としてのキャリア

ゴロシートはCAリーベル・プレートの下部組織で育ち、1986年にクラブの一員としてリベルタドーレスカップおよびインターコンチネンタルカップの優勝を経験しました。1988年になるとCAサン・ロレンソに移籍し、このクラブでも活躍しました。特に1989年にはアルゼンチン代表として南米選手権に出場し、1991年にはオーストリアリーグのチロル・インスブルックで年間最優秀選手に選ばれるほどの実力を示しました。

1993年には再びアルゼンチン代表として南米選手権決勝に出場し、優勝に貢献しました。1994年からはチリのCDウニベルシダ・カトリカでプレーし、FWアコスタとの強力なコンビネーションが話題となりました。1996年に日本の横浜マリノスに加入し、Jリーグ初ゴールを決めるとともに、シーズン中に日本のサッカーに適応できずCAサン・ロレンソに戻ることとなりました。

1997年にはアルゼンチン代表としてW杯フランス大会予選のボリビア戦で唯一のゴールを記録し、1999年にはCDウニベルシダ・カトリカに復帰して2001年に現役を引退しています。

指導者としての道

現役引退後、ゴロシートはサッカー指導者の道を歩み始めました。2002年にCAヌエバ・チカゴの監督に就任し、その後CAサン・ロレンソ、CAラヌース、CAロサリオ・セントラルといった中堅クラブを指揮しました。特に2005年にはFOXスポーツでコンサルタント・マネージャーを務めたことでも知られています。

2008年にはAAアルヘンティノス・ジュニアーズを12年ぶりにコパ・スダメリカーナ出場に導くと、2009年には古巣CAリーベル・プレートの監督に就任しましたが、シーズン序盤の不振でクラブを去りました。2010年にはスペイン・ヘレスCDの監督として最下位からの立て直しに挑戦し、結果が伴わなかったものの経験を積むこととなりました。

その後、2017年1月にCAサン・マルティン・デ・サン・フアンの指揮官として新たにスタートを切ります。彼の戦術や指導法は、選手たちの成長を促す要因となっていると見られており、その成果は多くのファンや関係者からも評価されています。

タイトルと業績

ゴロシートは選手として数々のタイトルを獲得しましたが、主な実績としては以下が挙げられます。

• - クラブタイトル

- リーベル・プレートでのプリメーラ・ディビシオン優勝（1985-86）
- コパ・リベルタドーレスおよびインターコンチネンタルカップ優勝（1986）
- チロル・インスブルックでのオーストリア・ブンデスリーガ優勝（1989-90, 1990-91）
- ウニベルシダ・カトリカでのコパ・インテラメリカーナ優勝（1994）

• - 代表タイトル

- コパ・アメリカ優勝（1993）

• - 個人タイトル

- プリメーラ・ディビシオン得点王（1988-89：20得点）

ゴロシートは、選手としての豊富な経験をもとに指導者としても着実に成果を上げ続けており、今後の活躍も期待される存在です。

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