ネットオウル

ネットオウル株式会社

ネットオウル株式会社は、京都府京都市中京区に本社を置く、日本のインターネット関連サービス提供企業です。多岐にわたるウェブサービスを展開しており、特にレンタルサーバーやドメイン名の登録・管理に強みを持っています。インターネットの基盤を支える重要な事業者の一つとして、ICANN（インターネット名称割り当て機関）の公認レジストラおよびJPRS（日本レジストリサービス）の指定事業者・ユーザー会会員に認定されています。

概要と特徴

同社は、インターネットサービスの中でも核となるレンタルサーバー事業とドメイン名関連サービスを中心に提供しています。ドメイン名の登録・管理においては豊富な実績を持ち、管理ドメイン数は2020年3月時点で60万件を超えています。これは、2015年1月時点では国内のICANN公認レジストラ（当時15社）の中でGMOインターネット株式会社に次ぐ第2位という地位を占める規模であり、国内有数のドメイン登録事業者として知られています。ドメイン登録時には、自社であるNetowlのほか、海外レジストラであるeNom、KeySystemsといった選択肢を提供していますが、海外レジストラを選ぶ場合は料金が割高になるという特徴があります。

沿革

ネットオウル株式会社は、2009年3月24日に設立されました。設立初期から精力的にサービス展開を進め、同年7月にはドメイン取得サービス「スタードメイン」と個人向けレンタルサーバー「ミニバード」の提供を開始しました。その後もレンタルサーバーのラインナップを拡充し、10月には「ファイアバード」、12月には無制限レンタルサーバー「クローバー」をリリースしました。2010年にはSSL証明書サービス「SSLボックス」を開始するなど、提供サービスの幅を広げていきました。

会社としての基盤強化も進められ、2011年2月には資本金を増資し、同年5月には本社を移転しています。特に重要な出来事として、2011年5月17日にICANNの公認レジストラに認定されたことが挙げられます。これにより、国際的なドメイン管理体制において正式な役割を担うことになりました。同年9月には、ドメイン契約者向けのサーバー機能を強化した「スターサーバープラス」の提供を開始しています。

無料サービスの提供も積極的に行い、2012年1月には無料でホームページスペースが利用できるレンタルサーバー「ウェブクロウ」を、同年10月には無料アクセス解析サービス「ネットオウルアクセス解析」、PHPアプリケーションが無料で利用可能なクラウドサービス「PHP APPS」、SSL対応の無料メールフォーム「ネットオウルメールフォーム」を立て続けに開始しました。2013年1月にはエックスサーバー株式会社の関連会社となっています。サービスの選択と集中も行われ、2013年9月には無料サーバー機能の「スターサーバープラス」の新規受付を終了しました。また、かつて提供していた無料チャットアプリ「imgトーク」やネットショップ作成サービス「ShopStar」は、2016年6月にサービス提供を終了しています。そして、2017年8月7日には、主力ホスティングサービスとなる「スターサーバー」の提供を開始し、現在に至るまで展開を続けています。

主な提供サービス

現在、ネットオウル株式会社が主に提供しているサービスには以下のものがあります。

レンタルサーバー
StarServer（スターサーバー）: 同社の主力ホスティングサービスです。
StarServerFree（スターサーバーフリー）: 無料で利用できるレンタルサーバーです。広告表示のない「フリー」プラン、容量が2ギガバイトから4ギガバイトに増加した「フリー 容量増加」プラン、そしてPHPおよびMySQLが利用可能な「フリー PHP+MySQL」プランが存在します。かつては「フリー」「フリー PHP+MySQL」の容量は1ギガバイト、「フリー 容量増加」は2ギガバイトでしたが、現在はそれぞれ2ギガバイト、4ギガバイトに増量されています。

ドメイン・SSL証明書
StarDomain（スタードメイン）: ドメイン名の取得、移管、管理を行うサービスです。
SSL BOX（SSLボックス）: ウェブサイトのセキュリティを強化するためのSSL証明書を提供するサービスです。

これらのサービスを通じて、個人から法人まで幅広いユーザーのインターネット活用を支援しています。

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