ネナド・ジョルジェビッチ

ネナド・ジョルジェビッチ

ネナド・ジョルジェビッチ（Nenad Đorđević、1979年8月7日 - ）は、セルビア（旧ユーゴスラビア）のベオグラード出身の元プロサッカー選手です。主にディフェンダー（DF）として活躍し、ストッパーを основной ポジションとしていましたが、その многофункциональность 性から、ミッドフィルダーやサイドバック、ボランチもこなせるユーティリティプレーヤーでした。

選手経歴

ジョルジェビッチは、地元ゼムンのFKゼムンでプロとしてのキャリアをスタートさせました。その後、FKイェディンストヴォ・パラチンを経て、FKオビリッチへと移籍。オビリッチでのプレーを通じて、DFとしての才能を開花させ、国内の有力クラブから注目を集める存在となりました。

2003年、名門パルチザン・ベオグラードへ移籍。パルチザンではキャプテンも務め、UEFAチャンピオンズリーグやUEFAカップなどの国際舞台でも活躍しました。セルビア国内のクラブで長年プレーした後、2007年には日本のジェフユナイテッド市原・千葉へ移籍し、自身初の海外挑戦を果たしました。

ジェフ千葉では、2007年に20試合程度に出場しましたが、監督の信頼を完全に得るには至らず、2008年には契約を解除して退団。その後、古巣パルチザン・ベオグラードへ復帰し、再び主将としてチームを牽引しました。2010年にはロシアのクリリヤ・ソヴェトフ・サマーラへ移籍し、2年契約を結びました。

代表経歴

ジョルジェビッチは、ユーゴスラビア代表、セルビア・モンテネグロ代表、セルビア代表として、各世代の代表に選出されています。2002年4月17日には、ユーゴスラビア代表としてリトアニア代表との親善試合でA代表デビューを飾り、2005年11月13日には、中国代表との親善試合でA代表初ゴールを記録しました。

セルビア・モンテネグロ代表としては、2006年のFIFAワールドカップ・ドイツ大会に出場。ネマニャ・ヴィディッチの怪我により、オランダ戦とコートジボワール戦の2試合に出場しましたが、オランダ戦ではアリエン・ロッベンに苦戦し、前半で交代となるなど、苦い経験も味わいました。

エピソード

2003年の夏には、ライバルであるレッドスター・ベオグラードからオファーが届きましたが、子供の頃からファンであったパルチザンへの入団を希望していたため、オファーを保留しました。

また、2007年11月24日の清水エスパルス戦では、自陣から相手GKの飛び出しを見抜き、約70メートルの超ロングシュートを決めるというスーパーゴールを記録。このゴールは、当時のJ1リーグ最長距離ゴールとなりました。

プレースタイル

空中戦に強く、激しいマークが持ち味のディフェンダーでした。ユーティリティ性も高く、複数のポジションをこなせる器用さも持ち合わせていました。

代表歴

ユーゴスラビア代表
セルビア・モンテネグロ代表

出場大会

2006 FIFAワールドカップ

代表試合数

ユーゴスラビア代表: 国際Aマッチ 2試合 0得点（2002年）
* セルビア・モンテネグロ代表: 国際Aマッチ 15試合 1得点（2003年-2006年）

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