ネヘ・ミルナー＝スカッダー

ネヘ・ミルナー＝スカッダー（Nehe Milner-Skudder）は、1990年 12月15日にニュージーランドのタイハペで生を受けたプロラグビー選手です。彼は主にウィング（WTB）やフルバック（FB）といった、フィールドのバックスライン後方でプレーするポジションを得意としています。身長は179センチメートル、体重は90キログラムという体格を持ち、そのポジションに求められるスピードとアジリティを兼ね備えています。

代表キャリア

彼のラグビーキャリアにおいて、国際舞台での活躍は特筆すべきものです。ニュージーランド代表、通称オールブラックスの一員として、彼は輝かしい功績を残しました。2021年1月の時点で、オールブラックスとして国際試合に13回出場した記録を持っています。特に印象深いのは、ラグビー界最高峰の大会であるラグビーワールドカップです。彼は2015年に開催されたラグビーワールドカップのニュージーランド代表メンバーに選出され、この大会でのオールブラックスの優勝に大きく貢献しました。その独創的なプレースタイルと決定力で、多くのファンを魅了しました。

オールブラックス以外にも、彼は特別なチームでのプレー経験があります。ニュージーランドの先住民であるマオリの血を引く選手たちで構成されるマオリ・オールブラックスにも選ばれたことがあります。これは、マオリの文化とラグビーを融合させた特別なチームであり、国際的にも注目されています。さらに、世界各国のトップ選手が集められる招待チーム、バーバリアンズの一員としてもプレーする機会を得ており、様々な国の優れた選手たちと共にピッチに立つ経験も積んでいます。

クラブキャリア

ネヘ・ミルナー＝スカッダーのクラブレベルでのキャリアは、ニュージーランド国内から始まり、国際的な舞台へと広がっていきました。

1. 国内での歩み: 彼のキャリアは、ニュージーランドの地方代表チームであるマナワウでスタートしました。ここで基礎を築いた後、南半球の強豪クラブが集まるスーパーラグビーリーグに参戦しているハリケーンズへとステップアップを果たしました。ハリケーンズでは、スーパーラグビーというハイレベルな環境でその才能を磨き、プロ選手としての評価を確立しました。

2. 海外への挑戦: ハリケーンズでの活躍が高く評価された彼は、新たな環境でのプレーを選択します。2019年にはフランスへ渡り、国内最高峰リーグであるTop14に所属するRCトゥーロンへ加入しました。ヨーロッパの異なるラグビー文化とプレースタイルに適応する経験を積みました。

3. 母国への帰還: フランスでの一年間の経験を経て、2020年には再びニュージーランドへと戻り、スーパーラグビーの舞台でプレーを再開しました。今度はハイランダーズの一員として、南島のフランチャイズでそのスキルを披露しました。

4. 北米での現在: そして2022年、彼は活動の場を北米に移しました。現在は、メジャーリーグラグビー（MLR）に参加しているラグビー・ユナイテッド・ニューヨークに所属しており、アメリカ合衆国におけるラグビーのプロリーグでプレーを続けています。自身の豊かな経験を活かし、チームの力となっています。

ネヘ・ミルナー＝スカッダーは、ニュージーランド代表としての栄光や、スーパーラグビー、フランスのトップリーグ、そして現在のメジャーリーグラグビーという多様なリーグでのプレー経験を持つ、国際色豊かなラグビー選手です。ウィングやフルバックとして、これからもその特長である俊敏性やゲームリーダーシップで、ファンを魅了し続けることでしょう。

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