ネヴァー・ア・ダル・モーメント

ロッド・スチュワートの4thソロアルバム『ネヴァー・ア・ダル・モーメント』は、1972年にリリースされ、彼のキャリアにおける重要な作品の一つとして知られています。このアルバムは、スチュワートが前作『エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー』に続き、2作連続で全英アルバムチャート1位を獲得するという快挙を達成しました。

アルバムからのシングルカットも数多く、「ユー・ウェア・イット・ウェル」は全英1位、全米13位を記録する大ヒットとなりました。また、ジミ・ヘンドリックスのカバーである「エンジェル」も全英4位、全米40位と健闘し、サム・クックのカバー「トゥイスティン・ザ・ナイト・アウェイ」も全米59位にランクインするなど、アルバム全体の完成度の高さを裏付ける結果となりました。

特筆すべきは、「トゥルー・ブルー」のレコーディングに、当時スチュワートが在籍していたフェイセズの全メンバーが参加している点です。これは、スチュワートのソロ活動とバンド活動が密接に連携していた時代を象徴する出来事と言えるでしょう。

アルバムの収録曲は以下の通りです。

Side 1
1. トゥルー・ブルー - True Blue
2. ロスト・パラガヨス - Lost Paraguayos
3. ママ・ユー・ビーン・オン・マイ・マインド - Mama You Been on My Mind
4. イタリアン・ガールズ - Italian Girls

Side 2
1. エンジェル - Angel
2. 間奏 - Interludings
3. ユー・ウェア・イット・ウェル - You Wear It Well
4. アイド・ラザー・ゴー・ブラインド - I'd Rather Go Blind
5. トゥイスティン・ザ・ナイト・アウェイ - Twisting the Night Away

レコーディングには、[ロッド・スチュワート]、[ロン・ウッド]、マーティン・クイッテントン(Gt)、[イアン・マクレガン]、ケニー・ジョーンズ(Dr)など、豪華なミュージシャンが参加しています。

『ネヴァー・ア・ダル・モーメント』は、ロッド・スチュワートの音楽的な多様性と才能を示す作品であり、彼のキャリアの中でも重要な位置を占めています。ロック、フォーク、ブルースなど、様々な要素が融合したサウンドは、時代を超えて多くの音楽ファンを魅了し続けています。

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