ノルウェージャン・スター

ノルウェージャン・スターは、ノルウェージャン・クルーズライン（NCL）が誇るクルーズ客船であり、同名の船舶としては2代目にあたります。初代はかつてロイアル・バイキング・ライン（RVL）でロイアル・バイキング・シーとして活躍し、現在はフェニックス・ライゼンのアルバトロスとして運航されています。

概要

ノルウェージャン・スターは、ノルウェージャン・スター級の1番船として、2001年10月31日にドイツのマイヤー・ヴェルフトで竣工しました。建造費用は約3億8千万ドルとされています。2001年11月17日には、マイアミで姉妹船のノルウェージャン・サンと共に命名式が盛大に執り行われ、その後11月19日にパナマ運河クルーズで華々しいデビューを飾りました。同年12月16日からは、ハワイとファニング島を結ぶクルーズに就航し、人気を博しました。

この船は元々、スタークルーズがスーパースター・リブラとして発注したものでしたが、2000年にスタークルーズがNCLを買収したことにより、NCLの客船として運航されることになりました。スタークルーズが新造船を優先的に配船する方針を採ったことが背景にあります。2004年4月までハワイ〜ファニング島クルーズで活躍した後、船体の改装と星とリボンをモチーフにした印象的なイラストが施され、同年5月30日からはアラスカクルーズとメキシカン・リビエラクルーズに新たな航路で就航しています。

また、同型船の2番船として、ノルウェージャン・ドーンが2002年に建造されました。

デザインと特徴

ノルウェージャン・スターは、その洗練されたデザインと充実した設備で、乗客に快適なクルーズ体験を提供します。船内には、複数のレストランやバー、エンターテイメント施設、プール、カジノなどが完備されており、様々な年齢層のゲストが楽しめるよう工夫されています。特に、船体に描かれた星とリボンのイラストは、この船の個性を際立たせています。

運航状況

2004年5月以降、ノルウェージャン・スターは主にアラスカクルーズとメキシカン・リビエラクルーズで活躍しています。これらのクルーズでは、美しい自然景観や歴史的な街並みを訪れることができ、乗客に忘れられない思い出を提供しています。航路の変更や定期メンテナンスなどによって、多少スケジュールが変更になることもありますが、常に最新の情報がNCLの公式サイトで公開されています。

参考文献

海人社『世界の艦船 増刊 世界のクルーズ客船 2009-2010』2009年12月号増刊 No.716
海人社『世界の艦船』2002年2月号 No.592
海人社『世界の艦船』2002年3月号 No.593
海人社『世界の艦船』2002年10月号 No.602
海人社『世界の艦船』2004年8月号 No.629

同型船

ノルウェージャン・ドーン（Norwegian Dawn）：2002年12月3日竣工。

外部リンク

* 船舶の情報と現在位置 - MarineTraffic.com

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