ノヴゴロド・セヴェルスキー公

ノヴゴロド・セヴェルスキー公とは

ノヴゴロド・セヴェルスキー公、またはシヴェーリア公は、かつて存在したノヴゴロド・セヴェルスキー公国（シヴェーリア公国）の君主の称号です。「公」という言葉は、スラヴ語の「クニャージ」を翻訳したもので、公国の首都はノヴゴロド・セヴェルスキー（現在のウクライナ、ノーウホロド＝シーヴェルシクィイ）に置かれていました。この公位の名称は、公国の地域名、都市名に由来します。

ノヴゴロド・セヴェルスキー公の一覧

以下に、ノヴゴロド・セヴェルスキー公の一覧を示します。ただし、リューリク朝の公に関する史料は不完全な部分があり、統治者の変遷を考察する際には注意が必要です。

ルーシ期

オレグ・スヴャトスラヴィチ：1097年 - 1115年
フセヴォロド・オリゴヴィチ：1115年 - 1127年
ウラジーミル・ダヴィドヴィチ：1127年 - 1139年
イーゴリ・オリゴヴィチ：1139年 - 1146年
スヴャトスラフ・オリゴヴィチ：1146年 - 1157年（途中断絶あり）
スヴャトスラフ・フセヴォロドヴィチ：1157年 - 1164年
オレグ・スヴャトスラヴィチ：1164年 - 1180年
イーゴリ・スヴャトスラヴィチ：1180年 - 1198年
ウラジーミル・イーゴレヴィチ：1198年 - 1206年
オレグ：1206年 - ?
リューリク・オリゴヴィチ（聖名コンスタンチン）：1206年 - 1210年もしくは1215年
イジャスラフ：? - 1239年

1198年以降については、以下の別説も存在します。

オレグ・スヴャトスラヴィチ：1198年 - 1202年
フセヴォロド・スヴャトスラヴィチ：1202年 - 1204年
グレプ・スヴャトスラヴィチ：1204年 - 1212年
ムスチスラフ・グレボヴィチ：1212年 - 1239年
アンドレイ・ムスチスラヴィチ：1239年 - 1245年

1362年にリトアニア大公国がこの地を併合しました。

リトアニア期

ドミトリユス・アルギルダイティス：1362年 - 1379年
カリブタス・アルギルダイティス：1380年 - 1393年もしくは1401年
テオドラス・リュバルタイティス：1394年 - 1405年
イヴァン・ドミトリエヴィチ：1454年 - 1471年以降
Vasīlijs Šemjakins：? - 1523年

1500年、当時の公であったVasīlijs（ロシア名ヴァシリー）は、公国ごとモスクワ大公イヴァン3世に寝返りましたが、1523年に外患罪に問われて捕縛されました。その後、ノヴゴロド・セヴェルスキー公位は廃止されました。

関連項目

* ノヴゴロド・セヴェルスキー公国

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