ノーム・シーバーン

ノーマン・リロイ・シーバーン：栄光と苦闘の野球人生

ノーマン・リロイ・シーバーン（Norman Leroy Siebern, 1933年7月26日 - 2015年10月30日）は、ミズーリ州セントルイス出身のプロ野球選手でした。主に一塁手、外野手として活躍し、1950年代から60年代にかけてメジャーリーグでその名を馳せました。

ヤンキースでの華々しいデビューとワールドシリーズ制覇

1951年、シーバーンは名門ニューヨーク・ヤンキースとプロ契約を結び、野球人生をスタートさせました。1956年にメジャーデビューを飾り、54試合に出場。その年、ヤンキースはワールドシリーズに進出し、シーバーンも代打として出場。結果はノーヒットに終わりましたが、チームはブルックリン・ドジャースを破り、見事シリーズ制覇。シーバーンはメジャー1年目にして、ワールドチャンピオンの称号を手に入れたのです。

翌1957年はメジャーでの出場機会がありませんでしたが、1958年には134試合に出場し、打率.300を記録。さらに、リーグ6位となる高い出塁率を残し、自身唯一となるゴールドグラブ賞を獲得するなど、飛躍の年となりました。2度目のワールドシリーズでも、8打数1安打と苦しみましたが、ヤンキースは再びシリーズを制覇し、シーバーンも2度目の栄光を味わいました。

アスレチックス移籍とキャリアハイ

1960年、シーバーンはカンザスシティ・アスレチックスに移籍。これを機に、外野手から一塁手としての出場が増えていきました。そして1962年、シーバーンは一塁手として全試合に出場し、打率、本塁打、打点、安打数、出塁率など、多くの部門でキャリアハイを記録。その活躍が認められ、初めてオールスターゲームに選出されました。その後も3年連続でオールスターに選ばれるなど、アスレチックスの中心選手として活躍しました。

晩年と引退

しかし、1964年以降は打率が.250前後と低迷。その後、ボルチモア・オリオールズ、カリフォルニア・エンゼルスとチームを転々としましたが、1962年のような輝きを取り戻すことはできませんでした。1968年、34歳で現役を引退。2015年、フロリダ州ネイプルズにて、82歳でその生涯を閉じました。

ノーマン・シーバーンは、ヤンキースでのワールドシリーズ制覇、アスレチックスでのオールスター選出など、輝かしい実績を残しました。しかし、晩年は不遇の時代を過ごし、往年の輝きを取り戻すことはできませんでした。彼の野球人生は、栄光と苦闘が入り混じった、波瀾万丈なものだったと言えるでしょう。

受賞歴

ゴールドグラブ賞 1回（1958年）
MLBオールスターゲーム選出 3回（1962年 - 1964年）

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