ハイロ・ラモス・ジッツィ

ハイロ・ラファエル・ラモス・ジッツィ：ベネズエラが生んだイタリアの英雄

ハイロ・ラファエル・ラモス・ジッツィ（Jairo Rafael Ramos Gizzi, 1971年7月21日 - ）は、ベネズエラのラ・グアイラ州ラ・グアイラ出身の元プロ野球選手。一塁手として活躍し、左投左打でした。ベネズエラとイタリア、2つの国で野球人生を築き上げました。

プロとしての出発とベネズエラでの活躍

1989年、ジッツィはリーガ・ベネソラーナ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル（LVBP）でプロデビューを果たします。LVBPには2007/2008シーズンまで長く参加し、2006年にはカリビアンシリーズにも出場しました。1991年にはトロント・ブルージェイズ傘下のルーキー級チームに所属しましたが、1年で退団しています。

イタリアでの新たな挑戦と代表としての誇り

1998年、ジッツィはイタリアへ渡り、セリエAのグロッセート・ベースボールと契約を結びます。その後イタリアに帰化し、2001年のワールドポート・トーナメントでイタリア代表としてデビュー。以降、アテネオリンピック（2004年）、IBAFワールドカップ、ヨーロッパ野球選手権大会など、数々の国際大会で代表として活躍しました。2006年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）では、イタリア代表の一員として出場しています。

セリエAでの輝かしい実績

セリエAでは長年にわたり主力選手として活躍し、2013年シーズン中に通算100本塁打を達成。2014年4月には1,000本安打を達成するなど、その実力を証明しました。46歳となった2017年はノヴァーラ・ベースボールに所属しましたが、シーズン途中で解雇され、この年限りで現役を引退しました。セリエAでの通算成績は、911試合に出場、1101安打、104本塁打という素晴らしいものでした。

指導者としての新たな道

現役引退後、ジッツィは指導者としてのキャリアをスタートさせます。2019年にはセリエA2のピアノロ・ベースボールの監督に就任し、2020年からは古巣であるグロッセート・ベースボールの監督を務めました。2023年シーズン終了後に退任しています。

ハイロ・ラファエル・ラモス・ジッツィは、ベネズエラで生まれ、イタリアでその才能を開花させた、まさに国際的な野球人でした。選手として、そして指導者として、野球界に大きな足跡を残した彼の功績は、これからも語り継がれていくでしょう。

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