ハウイー・ダルマー

ハワード・ダルマー（Howard Dallmar、1922年5月24日 - 1991年12月19日）は、アメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手、そして指導者として名を馳せました。身長193cm、体重90kgという恵まれた体格で、主にフォワードのポジションで活躍しました。特に、1947-48シーズンにはアシスト王のタイトルを獲得し、その優れたゲームメイク能力を示しました。

ダルマーは、バスケットボール選手としてのキャリアをスタートさせる以前から、その才能を発揮していました。1942年にはスタンフォード大学をNCAA全米優勝に導き、自身もトーナメントMVPに選出されるという輝かしい実績を残しました。その後、ペンシルベニア大学に転校し、1945年にはオールアメリカ2ndチームに選ばれるなど、大学バスケットボール界で確固たる地位を築きました。

大学卒業後、ダルマーはプロの世界へと足を踏み入れ、BAA（Basketball Association of America、後のNBA）のフィラデルフィア・ウォリアーズに入団しました。1年目の1946-47シーズンには、得点王であるジョー・ファルクスを擁したウォリアーズの一員として、プレーオフを勝ち抜き、ファイナルでシカゴ・スタッグズを破り、初代BAAチャンピオンに輝きました。この優勝は、ダルマーのキャリアにおける重要なハイライトの一つとなりました。

翌1947-48シーズン、ダルマーは平均12.2得点、2.5アシストを記録し、アシスト王のタイトルを獲得しました。この活躍により、彼はジョー・ファルクスと共にオールBAA1stチームに選出され、リーグを代表する選手としての評価を確立しました。チームも2年連続でファイナルに進出しましたが、ボルティモア・ブレッツに惜しくも敗れました。3年目の1948-49シーズンには、キャリアハイとなる平均3.1アシストを記録しましたが、出場試合数は38試合に留まりました。このシーズンを最後に、ダルマーは現役を引退しました。BAAでの通算成績は、146試合に出場し、1,408得点、340アシスト（平均9.6得点、2.3アシスト）でした。

ダルマーは、現役選手でありながら、1948年に母校であるペンシルベニア大学のヘッドコーチに就任するという異例のキャリアをスタートさせました。6シーズンに渡って指揮を執り、1953年にはチームをNCAAトーナメントに導きました。1954年には、もう一つの母校であるスタンフォード大学に招聘され、その後21年間に渡ってヘッドコーチを務めました。カレッジでのコーチング戦績は、27シーズンで361勝315敗（勝率.534）というものでした。選手としての才能だけでなく、指導者としての手腕も発揮し、多くの選手を育成しました。

ハワード・ダルマーは、1991年にうっ血性心不全のため、69歳でその生涯を閉じました。選手として、指導者として、バスケットボール界に多大な貢献をした彼の功績は、今もなお語り継がれています。

個人成績

レギュラーシーズン
プレーオフ

外部リンク

* Basketball-Reference.com

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