ハッチ・エンタテインメント

ハッチ・エンタテインメント株式会社について

ハッチ・エンタテインメント株式会社（Hatch Entertainment Inc.）は、2007年8月にエイベックス・マーケティング株式会社と西日本電信電話グループのNTTスマートコネクト株式会社（NTTSMC）が共同設立した日本のインディーズレーベルです。このレーベルは、主に音楽作品の販売を行い、その際の規格品番は「HATCH」または「XNHT」から始まっていました。そのため、略称はHEIと呼ばれていました。

2010年4月には、有限会社ミュージーからmuzieを引き継いで運営を行い、若干の成長を見せる一方、同年6月には厳しい経営状況となり、債務超過に陥りました。これを受け、エイベックス・グループは経営の効率化を図り、エイベックス・マーケティングインコーポレイテッド（AMI）がNTTSMCの保有するHEIの全株式を取得し、完全子会社となりました。設立当初の出資比率はAMIが66%、NTTSMCが34%でした。

その後、2011年2月1日にはAMIに吸収合併され、ハッチ・エンタテインメントは解散しました。その際、レーベルの一部であるLOiDもAMIもしくは同じエイベックス・グループのエイベックス・エンタテインメント株式会社（AEI）に引き継がれず、完全に廃止される事になりました。そして、2011年3月末にはこれまでに発売されたすべての作品が廃盤となり、1月31日付でダウンロード販売も中止されました。

LOiDについて

LOiD（ロイド）は、ハッチ・エンタテインメントが運営していたレコードレーベルの一つです。レーベルマネージャーの村田裕作によると、LOiDはHEIの中では特に収益を上げていたとのことですが、その運営も他の部門と同様にAMIとAEIに引き継がれることなく廃止されました。

このLOiDに関与していたアーティストには、村田裕作の他、風雅なおとや、cosMo、真優、ヒゲドライバー、livetune、ゆうきまさみ、baker、小林オニキス、sasakure.UK、k-shi、yanagi、KNOTSなど多くの才能が揃っていました。その中でも、ヒゲドライバーやlivetuneはそれぞれの分野で注目のアーティストとして名前が知られています。さらに、2012年3月28日にはLOiD名義で「しんがー・そんぐ・らいてぃんぐ（LOiD-03）」がビクターエンタテインメントからリリースされ、今なおその影響を残しています。

ピコ萌え！Future8bitシリーズ

HEIがリリースしていた「ピコ萌え！Future8bitシリーズ」は、特に注目を浴びたCDシリーズです。2008年にリリースされたこのシリーズには、以下の作品が含まれています。

• - ピコ萌え！Future8bitシリーズ1～リアルアイドルアニメソングス～（4月30日）
• - ピコ萌え！Future8bitシリーズ2 -マジカルチップ8bitちゃん-（7月18日）
• - ピコ萌え！Future8bitシリーズ3 8bitで未来旅行（11月27日）

このシリーズには、多くの新進気鋭のアレンジャーやアーティストが参加しました。その中には、LOiDにも関与していたHate、テント、Se-ko、Ruchi、vin-PRAD、林ゆうき、CHRIS、デッドボールP、倉原彩果などが名を連ねています。

閉鎖後の情報

ハッチ・エンタテインメント株式会社は現在は存在しませんが、その傘下であったLOiDに関連するいくつかのウェブサイトは引き続き稼働しています。特にLOiDに関しては、アーカイブが保存されており、過去の情報を遡ることが可能です。これにより、当時の活動やアーティストについての貴重なデータが残っています。

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