ハッピリー

ハッピリー - 英国・アイルランドを舞台に活躍した名牝

ハッピリーは、2017年にデビューしたアイルランド産の競走馬です。その華麗なる血統背景と、G1競走2勝を含む輝かしい戦績によって、競馬ファンに広く知られています。

華麗なる血統と類まれな才能

ハッピリーの血統は、まさに一流。伯父には名馬ジャイアンツコーズウェイ、全兄には英2000ギニーなどG1競走4勝を挙げたグレンイーグルス、全姉には愛1000ギニーを制したマーヴェラス、そして全妹には仏オークスを制したジョアンオブアークと、錚々たるメンバーが名を連ねます。この恵まれた血統を受け継ぎ、ハッピリーは競走馬として大きな期待を背負ってデビューしました。

鮮烈なデビューとG1連勝

2017年6月、レパーズタウン競馬場でデビュー戦を迎えたハッピリーは、7着という結果に終わりました。しかし、2戦目で初勝利を挙げると、勢いに乗って3戦目のシルヴァーフラッシュステークスで重賞初制覇を飾ります。その後、デビュータントステークスで2着と健闘し、モイグレアスタッドステークスでは僚馬マジカルとの接戦を制し、念願のG1初制覇を達成しました。勢いは留まるところを知らず、続くジャン・リュック・ラガルデール賞でも勝利し、G1を2連勝。2歳シーズンは、愛仏でG1を連勝する快挙を成し遂げました。

アメリカ遠征と惜敗

2歳シーズン最終戦として挑んだブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフでは、1番人気に支持されながら14着と大敗を喫しました。しかし、牡馬混合競走を含めたヨーロッパでの活躍が評価され、同年のカルティエ賞最優秀2歳牝馬に選出される栄誉に輝きました。

3歳シーズンと引退

3歳シーズンは、英1000ギニー、愛1000ギニーで3着、ディアヌ賞で4着と、勝ち星には届きませんでした。ベルモントオークス招待ステークスへの参戦も検討されましたが、回避し、エクリプスステークスでは牡馬相手に見事5着と健闘しました。秋にはサンチャリオットステークスで2着となり、復調の兆しを見せましたが、3歳シーズンは勝ち星のないまま終わりました。その後、ブリーダーズカップ・マイルで5着となった後、2018年をもって現役を引退しました。

繁殖牝馬として日本へ

引退後は、クールモアスタッドにより日本へ輸入され、繁殖牝馬としての新たなキャリアをスタートさせました。ディープインパクトの血を求めて日本に送り込まれた数々の名牝の流れを汲み、日本の競馬界に貢献する存在として期待されています。

血統背景

ハッピリーの母、ユーアーソースリリングは、名馬ジャイアンツコーズウェイの全妹であり、自身も英G2チェリーヒントンステークスなど重賞2勝を挙げた活躍馬でした。さらに、母の全妹の子には愛チャンピオンステークスなどG1競走3勝を挙げたデコレーテッドナイトもおり、ハッピリーの血統の素晴らしさを物語っています。

まとめ

ハッピリーは、類まれな才能と華麗なる血統、そして幾多の激戦を戦い抜いた経験を持つ、記憶に残る名牝です。現役時代は、G1競走2勝を含む数々の輝かしい実績を残し、引退後も繁殖牝馬として日本の競馬界に貢献しています。その活躍は、多くの競馬ファンに感動と興奮を与え続けました。今後の活躍にも期待しましょう。

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