ハッピージャパン

株式会社ハッピージャパン

株式会社ハッピージャパン（英: HappyJapan Inc.）は、日本の山形県山形市を拠点とし、ミシンや食品加工機器の製造および販売に取り組む企業です。1923年に原田好太郎によって創業され、以来長い歴史を持っています。

沿革の概要

この企業は歴史を辿ると、1923年に木型屋として始まりました。1927年には「原田鋳物工場」として鋳物業に転身し、帝国ミシンの協力会社として活動を開始しました。当初はミシン用の鋳物部品やテーブルの製造からスタートしましたが、1940年には法人化され、株式会社原田製作所として新たな道を歩むことになります。戦中は木製プロペラや弾丸の生産に従事し、戦後の1946年には家庭用ミシン「ハッピーミシン」を発表しました。この製品には「少しでも世の中を幸せにしたい」という思いが込められています。

その後、原田は日本のミシンを海外に広めることを目指し、1949年には日本のミシンの輸出量の約27％を占めるに至ります。1953年には「ハッピーミシン製造株式会社」として商号を変更し、1955年には原田孝一が2代目社長に就任しました。彼は事業の多角化を進めながら、1979年には国内で2番目の自社製コンピューターミシンを発表しています。

1985年に「ハッピー工業株式会社」と改名し、1990年代からはシンガー社のミシンのOEM生産を開始しました。2000年にはシンガー社とライセンス契約を結び、国内でのシンガーブランドの独占販売権を獲得します。2014年にハッピ工業、東北精機工業、シンガーハッピージャパンが合併し、現在の株式会社ハッピージャパンが誕生しました。

製品展開

近年では2021年7月に、自社ブランドの家庭用ミシン「mycrie」を20年ぶりに市場に投入しました。また、引き続きシンガーブランドの製造・販売も行っており、業界内での地位を確固たるものにしています。

主な製品

• - ミシン: 自社ブランドの家庭用ミシン「mycrie」や、シンガーブランドの家庭用・職業用・ロックミシン、学校用ミシンなど。
• - 機器: 刺繍機、ICハンドラー、FA装置。
• - 食品機器: 野菜スライサーなど、食品加工に関する機器。
• - 高機能材料: 銀ナノインクなど、多様な素材の開発も行っています。

事業所とグループ企業

ハッピージャパンは、山形市に本社・工場を持ち、東京オフィスも構えています。また、グループ企業として、株式会社ハッピープロダクツ（鋳造関連企業の統合）、保険代理業を行う株式会社ハッピー協和、貿易業の幸福商貿（上海）有限公司などがあります。

まとめ

株式会社ハッピージャパンは、ミシンや食品加工に関連する製品を製造・販売し続けており、長い歴史に裏付けられた技術力と高品質な製品で国内外から評価されています。今後も更なる発展が期待される企業です。

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