ハビ・グラシア

ハビ・グラシア: 元サッカー選手から監督へ

ハビ・グラシア（Javi Gracia）、本名ハビエル・グラシア・カルロス（Javier Gracia Carlos）は、1970年5月1日にスペインのナバラ州パンプローナで生まれた元サッカー選手であり、現在は監督として知られる存在です。彼のサッカーキャリアは、選手としての活動から指導者へとシフトする過程で、多くの経験と成功を積んでいます。

選手時代

グラシアは1989年にアスレティック・ビルバオ傘下のビルバオ・アスレティックでプロデビューを果たしました。ここでは3シーズンの間プレーし、その後の1992-93シーズンにはUEリェイダに移籍。36試合で12ゴールを記録し、チームのセグンダ・ディビシオン優勝に貢献して1993-94シーズンにプリメーラ・ディビシオンへの昇格を達成しました。

その後、レアル・ソシエダやレアル・バリャドリードなどのクラブでもプレーし、1999年にはビジャレアルCFに移籍します。ビジャレアルでは1999–2000シーズンにチームを3位に導き、1年でトップリーグに復帰するその底力を見せました。その後2003年にはコルドバCFへと移籍し、引退する2004年までの間に300試合以上のプロキャリアを積み重ね、通算で229試合出場し17ゴールを記録しています。

指導者としての道

選手引退後、グラシアは2004年にビジャレアルのユースチームで監督業を開始しました。そして、2006-2007シーズンからはポンテベドラCFの監督を務め、セグンダ・ディビシオンBで成果を挙げました。2008-09シーズンでは同じくセグンダ・ディビシオンBのカディスCFの監督に就任しましたが、2009-10シーズン途中で解任されています。

続いて2010-11シーズンにはビジャレアルのBチームを指揮し、その後、ギリシャのスーパーリーグやUDアルメリア、CAオサスナでの監督を経験しました。その中で、特に2014年にマラガCFの監督に就任し、2シーズンにわたりチームをトップリーグに残留させる成果を収めました。

2016-17シーズンにはロシア・プレミアリーグのFCルビン・カザンを指導しますが、こちらも1年で退任。ただ、2018年にはプレミアリーグのワトフォードFC監督に就任し、30年ぶりの開幕4連勝を成し遂げるなど、その手腕が再び注目されました。

しかし、2019年には成績不振から解任され、その後もバレンシアCFの監督として活躍するも、翌年の5月に同様に解任されるなど、波乱の多いキャリアが続きました。

最近では、2021年にカタールのアル・サッドと契約を結び、そこでも無敗優勝を達成しましたが、2022年には再びリーズ・ユナイテッドの監督に就任したものの、成績不振から短期間で解任されることになりました。

監督成績とタイトル

グラシアは選手としても指導者としてもいくつかのタイトルを獲得しています。選手時代にはUEリェイダとともにセグンダ・ディビシオンを制覇し、指導者としてもポンテベドラCFやカディスCFでセグンダ・ディビシオンBのタイトルを獲得しました。また、2018年にはプレミアリーグで月間最優秀監督に選ばれるなど、その評価は高いです。

ハビ・グラシアのキャリアは、選手から指導者へと移行した典型的な成功例といえます。今後も彼の動向に注目が集まります。

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