ハビ・ナバーロ

ハビ・ナバーロ：不屈の精神で数々のタイトルを手にした名DF

フランシスコ・ハビエル・ビセンテ・ナバーロ（愛称：ハビ・ナバーロ）は、1974年2月6日、スペイン・バレンシアで生まれました。バレンシアCFの下部組織で育ち、トップチームデビューを果たして、プロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせました。ポジションは主にセンターバック。

クラブキャリア

バレンシアCFでのデビューと苦難

ハビ・ナバーロは、バレンシアCFの下部組織出身で、1993-94シーズンにトップチームデビューを果たしました。しかし、その後は出場機会を求めてCDログロニェスへのレンタル移籍を経験。バレンシアCFに復帰後、1996-97シーズンにはリーグ戦19試合に出場しましたが、膝の重傷により長期離脱を余儀なくされました。約3年間もの間、怪我との闘いが続きました。

セビージャFCでの黄金期

2001年7月、ハビ・ナバーロはセビージャFCに完全移籍。パブロ・アルファロとのセンターバックコンビは、リーガ・エスパニョーラ屈指の堅守を築き上げました。セビージャFCでは、キャプテンとしてチームを牽引し、数々のタイトル獲得に貢献しました。

2005年3月20日のRCDマジョルカ戦では、フアン・アランゴとの接触プレーでアランゴが一時危篤状態になるというアクシデントも経験しました。

セビージャFCでのハイライトは、UEFAカップ（現UEFAヨーロッパリーグ）2連覇（2005-06、2006-07シーズン）でしょう。また、2006-07シーズンにはコパ・デル・レイ、2007年にはスーペルコパ・デ・エスパーニャも制覇し、クラブの黄金期を支えました。

しかし、2007年夏に右足首を負傷し、再び長期のリハビリ生活に入ります。2006-07シーズンのコパ・デル・レイ決勝を最後に試合に出場することなく、2008-09シーズン終了後に35歳で現役を引退しました。

引退後、2010年6月にはセビージャFCのアシスタントコーチに就任し、指導者としての道を歩み始めました。

代表キャリア

ハビ・ナバーロは、U-16スペイン代表から各世代別の代表を経験し、1996年にはU-23スペイン代表としてアトランタオリンピックに出場しました。A代表デビューは遅く、32歳だった2006年11月15日のルーマニアとの親善試合でした。これは、フェレンツ・プスカシュに次ぐ、スペイン代表史上2番目の年長デビュー記録です。

プレースタイル

ハビ・ナバーロは、強靭なフィジカルと対人能力の高さを生かした、屈強なセンターバックでした。空中戦にも強く、セットプレーでの得点も期待できました。また、キャプテンシーにも優れ、チームをまとめるリーダーシップも持ち合わせていました。

タイトル

クラブ

セビージャFC

コパ・デル・レイ：1回 (2006-07)
UEFAカップ：2回 (2005-06, 2006-07)
* UEFAスーパーカップ：1回 (2006)

ハビ・ナバーロは、怪我に苦しみながらも、不屈の精神で数々のタイトルを手にした名DFとして、サッカー史にその名を刻んでいます。

もう一度検索