ハラホロ・トコラヒ

ハラホロ・トコラヒ

ハラホロ・トコラヒ選手は、2001年4月20日にトンガで生まれたラグビーユニオン選手です。主にフォワードの第一列（フロントロー）としてプレーし、現在はジャパンラグビーリーグワンに所属する浦安D-Rocksの一員として活躍しています。

日本でのラグビーキャリアは、目黒学院高等学校への留学から始まりました。高校時代には、全国高等学校ラグビーフットボール大会、通称「花園」の舞台を経験するなど、早くからその才能の片鱗を見せていました。トンガ出身選手ならではの力強いプレーが注目され始め、日本のラグビー界での基盤を築きました。

高校卒業後、ラグビー強豪校の一つである福岡工業大学に進学します。大学での4年間は、選手として大きく成長する重要な期間となりました。

大学1年次には、すでに頭角を現し、九州学生リーグで主要なポジションである右プロップとして先発出場を果たしました。重いスクラムとフィールドプレーでの貢献が評価され、チームに欠かせない存在となっていきます。

特筆すべきは、大学2年次に見せたポジション変更です。第一列のプロップから、より広い範囲をカバーする第三列のナンバーエイトへとコンバートされました。この新しいポジションでも適応力の高さを見せ、先発として活躍。チームを全国大学ラグビーフットボール選手権大会へと導く原動力となりました。フォワードの最前線と最後尾という、異なる役割を経験したことは、選手としての視野を広げ、多角的なプレーを可能にする貴重な財産となったと言えるでしょう。

大学3年次および4年次には、再び主戦場であった右プロップに戻りました。ナンバーエイトでの経験を経て、プロップとしてのプレーにも新たな深みが加わったと見られます。チームの中心選手として、再び大学選手権の舞台に連続出場を果たし、学生ラグビーのトップレベルでその実力を証明しました。

学生最後の年となる大学4年次の2025年2月21日、ハラホロ・トコラヒ選手はジャパンラグビーリーグワンへのアーリーエントリーを発表し、浦安D-Rocksへの正式加入が決定しました。大学での実績と、プロップとナンバーエイトという複数のポジションで培われた経験は、プロの舞台で即戦力となる期待を高めています。

浦安D-Rocksには、国内外の有力選手が多数所属しており、その中で自身の強みを発揮し、チームの勝利に貢献していくことが期待されています。トンガで生まれ、日本の高校、大学でラグビー選手として研鑽を積んだハラホロ・トコラヒ選手の、プロキャリアにおける今後の活躍に注目が集まります。

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