ハラルト・シュミット

ハラルト・シュミット（Harald Schmid、1957年9月29日生まれ）は、西ドイツ（現ドイツ）のヘッセン州ハーナウ出身の元陸上競技選手です。彼は主に400mハードルで活躍し、国際的な舞台で数々のメダルを獲得しました。

シュミットは、1976年のモントリオールオリンピックに4×400mリレーの西ドイツ代表として出場し、銅メダルを獲得しました。この時、彼はまだ若手選手でしたが、その才能の片鱗を見せつけました。その後、彼は400mハードルに専念し、世界トップレベルの選手へと成長を遂げます。

1984年のロサンゼルスオリンピックでは、男子400mハードルで銅メダルを獲得しました。このレースでは、アメリカのエドウィン・モーゼスが金メダルを獲得しましたが、シュミットも強豪選手たちと互角に戦い、見事メダルを手に入れました。

世界選手権でも、シュミットは素晴らしい成績を残しています。1983年のヘルシンキ大会では、400mハードルと4×400mリレーの両種目で銀メダルを獲得しました。特に400mハードルでは、エドウィン・モーゼスに次ぐ2位となり、世界トップレベルの実力を証明しました。

1987年のローマ大会では、400mハードルで銅メダルを獲得しました。このレースは、エドウィン・モーゼス、ダニー・ハリスとの間で繰り広げられた激戦として知られています。シュミットは、モーゼスとハリスにわずか100分の2秒差で敗れましたが、そのパフォーマンスは観客を魅了しました。

シュミットの自己ベストは、400mハードルで47秒48（1982年）です。この記録は、当時の世界トップレベルの記録であり、彼の才能と努力の結晶と言えるでしょう。

ハラルト・シュミットは、その優れた競技能力とスポーツマンシップにより、多くの人々に愛されました。彼の活躍は、西ドイツの陸上競技界に大きな影響を与え、後進の育成にも貢献しました。引退後も、彼は陸上競技界に携わり、その経験と知識を伝えています。

主な実績

1976年モントリオールオリンピック 4×400mリレー 銅メダル
1984年ロサンゼルスオリンピック 400mハードル 銅メダル
1983年世界選手権ヘルシンキ大会 400mハードル 銀メダル
1983年世界選手権ヘルシンキ大会 4×400mリレー 銀メダル
1987年世界選手権ローマ大会 400mハードル 銅メダル

外部リンク

ハラルト・シュミット - ワールドアスレティックスのプロフィール（英語）
* ハラルト・シュミット - Olympedia（英語）

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