ハリッド"ディ・ファウスト"

ハリッド・"ディ・ファウスト"：鉄拳が彩る異色の格闘人生

ハリッド・"ディ・ファウスト"（Chalid "Die Faust"、1975年5月28日 - ）は、ドイツ出身のキックボクサー、総合格闘家です。モロッコにルーツを持ち、ドイツとモロッコの二つの国籍を有しています。その強烈な拳から「鉄の拳 (Die Faust)」の異名を持ち、これは英語で言う "The Fist" を意味します。

多才な才能、華麗なる私生活

"ディ・ファウスト"は、打撃主体のK-1だけでなく、総合格闘技のPRIDEやHERO'Sにも参戦するなど、そのオールマイティーな才能を発揮しました。しかし、彼の魅力はリング上だけにとどまりません。実業家としての顔も持ち、格闘家としての収入をはるかに上回る成功を収めています。ランボルギーニ・ムルシエラゴを乗り回すなど、セレブな生活を満喫しながらも、プロ格闘技の世界に身を置く理由は「スリルを味わうため」と語ります。本人曰く「格闘技は趣味」という、異色のファイターです。

戦績と特徴

"ディ・ファウスト"は、そのキャリアの中で数々の強豪と拳を交えてきました。以下に主な戦績をまとめます。

2002年6月：K-1初参戦。柳澤龍志にTKO勝利。
2003年6月：K-1 WORLD GP in PARISトーナメントに出場。準決勝でシリル・アビディにKO負け。
2003年10月：PRIDE初参戦。ロドニー・ファベイラスに判定勝ち。
2004年5月：PRIDEで中村和裕に一本負け。日本人相手には唯一の敗戦。
2005年3月：HERO'S初参戦。内藤征弥に判定勝ち。
2006年4月：K-1 WORLD GP in LAS VEGASで優勝。ゲーリー・グッドリッジにKO勝利。
2006年9月：K-1 WORLD GP 開幕戦で武蔵に判定勝ち。
2006年12月：K-1 WORLD GP 決勝戦でアーネスト・ホーストに敗北。ホーストはこの試合が現役最後の勝利となった。
2007年9月：K-1 WORLD GP FINAL16でグラウベ・フェイトーザに判定負け。果敢な戦いぶりで観客を沸かせた。

しかし、"ディ・ファウスト"には、試合直前の欠場が多いという特徴もあります。怪我や病気が理由であることが多く、ファンをやきもきさせることも少なくありませんでした。

キックボクシング戦績

[戦績データは省略]

総合格闘技戦績

[戦績データは省略]

獲得タイトル

K-1 WORLD GP 2006 in LAS VEGAS 優勝

まとめ

ハリッド・"ディ・ファウスト"は、その強烈な拳と、リング外での華麗なライフスタイルで、多くのファンを魅了しました。度重なる欠場はありましたが、常にスリルを求め、格闘技を愛する姿勢は、多くの人々に記憶されています。実業家として成功しながらも、リングに上がり続けた"鉄の拳"は、まさに異色のファイターと言えるでしょう。

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