ハリー・ポッターシリーズにちなんで命名された生物の一覧

『ハリー・ポッター』シリーズに影響を受けた生物の学名

本記事では、J・K・ローリングの名著『ハリー・ポッター』シリーズにインスパイアされた生物たちの学名について詳しく紹介します。これらの生物は、高名な魔法世界のキャラクターや要素にちなんで名付けられています。

脊椎動物に関連する生物

1. Clevosaurus sectumsemper (Bonaparte, 2006)
- この絶滅したムカシトカゲ目の生物は、その種小名が有名な呪文「セクタムセンプラ」に由来しています。生物学の観点からも、興味深い命名の由来を持っています。

2. Dracorex hogwartsia (Bakker et al., 2006)
- パキケファロサウルス科に属するこの恐竜は、その名がホグワーツ魔法魔術学校から取られています。ただし、Dracorexは今後パキケファロサウルス属のジュニアシノニムとされる可能性が高いとされています。

3. Trimeresurus salazar (Mirza et al., 2020)
- このクサリヘビ科の生物は、サラザール・スリザリンにちなんで名付けられています。彼のキャラクターと外見に似た特徴があり、ポッタリアンたちには親しみを持って受け入れられています。

無脊椎動物に関連する生物

1. Alastor moody (Selis, 2020)
- ドロバチ亜科に属するこのハチの種小名は、アラスター・ムーディに由来し、シリーズの中で登場する重要な人物を反映しています。しかしながら、属名自体は1841年に記載されており、ハリー・ポッターシリーズに直接は結びつきません。

2. Ampulex dementor (Ohl, 2014)
- このハチの種小名は、シリーズに登場する恐ろしい生物「ディメンター」から取られています。その特徴的な外見や生態は、ファンタジーの世界の恐怖と関連しています。

3. Aname aragog (Harvey et al., 2012)
- イボブトグモ科に属するこのクモは、ハグリッドのペット「アラゴグ」にちなんで名付けられています。シリーズのファンには特に愛されているキャラクターです。

4. Eriovixia gryffindori (Ahmed, Khalap & Sumukha, 2016)
- このクモの種小名は、ホグワーツのグリフィンドール寮に由来しています。形態が組分け帽子に似ていることから、名付けが行われました。

5. Graphorn (Faúndez, Rider, & Carvajal, 2017)
- 『ファンタスティック・ビースト』シリーズに登場する魔法生物、グラップホーンにちなんで名付けられたカメムシ科の生物です。

6. Harryplax severus (Mendoza & Ng, 2017)
- このカニは、ハリー・コンリーに献名されたものでありながら、ハリー・ポッターのセブルス・スネイプにも関連があります。種小名の「severus」は「厳しい」を意味し、その特異な生態を反映しています。

7. Lusius malfoyi (Saunders & Ward, 2017)
- ヒメバチ科のハチのこの種小名は、ルシウス・マルフォイに由来しております。やはり、シリーズの中で影響力のあるキャラクターとして知られています。

8. Lycosa aragogi (Nadolny & Zamani, 2017)
- このクモもまたアラゴグに名付けられており、彼の人気がうかがえます。

9. Ochyrocera aragogue (Brescovit, Cizauskas & Mota, 2018)
- エンコウグモ科のこの生物もアラゴグにちなんで名付けられています。さまざまな文脈でハグリッドのペットが再現されていることを示しています。

10. Thestral (Faúndez & Rider, 2014)
- このカメムシ科の生物は、魔法世界で知られるセストラルに名前を由来しています。

植物に関連する生物

1. Macrocarpaea apparata (Grant & Struwe, 2003)
- リンドウ科のこの被子植物は、シリーズに登場する「姿現わし（Apparition）」という魔法にも関連付けられています。その文化的背景の深さが生物学的世界でも表現されています。

以上のように、J・K・ローリングの作品に由来する生物の学名は、ファンタジーの要素を取り入れ輝かしい想像力の世界を広げています。これらの名付けは、文学と生物学を結びつける貴重な例を提供しており、双方に魅力をもたらすものとなっています。

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