ハワイの若大将

映画『ハワイの若大将』の概要

『ハワイの若大将』は、加山雄三主演の日本映画で、1963年8月11日に公開されました。この作品は、若大将シリーズの第4弾であり、94分の上映時間を持ち、カラー映像で東宝スコープ形式で製作されています。同時上映として、本多猪四郎監督による『マタンゴ』が公開されました。

経済的な成功

本作は、シリーズ初となる海外ロケを行ったことで注目を集め、興行収入は2億9千200万円、配給収入は1億4千万円を記録しました。また、観客動員数は295万人を超え、当時の映画としては大成功を収めました。

ストーリー

物語は、京南大学ヨット部のキャプテンである若大将こと田沼雄一（加山雄三）が中心です。彼はマネージャーの江口と共に練習に励む中、ボートと衝突し、ヨットを大破させるというトラブルを起こします。修理費用を集めるためにパーティーを企画するものの、思うようにチケットが売れず、ヨット部は存続の危機に直面します。このとき、青大将こと石山新次郎（田中邦衛）が多額の寄付をし、パーティー券を大量に購入することで状況を打開しますが、彼の入部を条件に出され、若大将は渋々承諾します。

その後、若大将は青大将から試験の答案を見せて欲しいとのお願いを受け、いつもなら拒否するところを、負い目を感じて見せてしまいます。これがバレてしまい、二人は無期限の停学処分を受けることになります。若大将の態度に怒った久太郎（有島一郎）は彼を勘当し、若大将は江口の下宿に転がり込みます。

一方、青大将は停学を利用してハワイに留学しようとしますが、試験でカンニングに失敗し、遊び呆ける生活を送ります。彼を連れ戻すように依頼された若大将はハワイに向かいますが、現地でパスポートやお金の入ったバッグを紛失してしまいます。生活費を稼ぐため、古屋の息子が経営するレストランでアルバイトを始め、やがて日本から出張で来ていた澄子や青大将と再会します。

ロケ地

本作の撮影はハワイで行われ、ワイキキビーチやホノルル国際空港、ポリネシアンセンターなどが名所として登場します。また、アラワイ ヨット ハーバーやカラニアナオレハイウェイ76号線などもロケ地として使用されました。さらに、国内のシーンは銀座7丁目の旧資生堂本社ビルや箱根、小田急百貨店で撮影されています。

キャスト

本作には、多くの著名なキャストが出演しています。主なキャストは以下の通りです。

• - 田沼雄一（若大将）：加山雄三
• - 中里澄子：星由里子
• - 石山新次郎（青大将）：田中邦衛
• - 他にも、上原謙、飯田蝶子、有島一郎などが名を連ねています。

スタッフと音楽

映画の監督は福田純が務め、製作は藤本真澄と角田健一郎が行いました。脚本は笠原良三と田波靖男が手掛け、音楽は広瀬健次郎が担当しています。映画内の楽曲も多数収録されており、特に「ハワイの若大将」が有名です。

結論

『ハワイの若大将』は、映画史においても記憶に残る作品であり、日本映画の人気シリーズの一端を担っています。若大将の冒険と成長、友情や笑いが詰まった楽しいストーリーは、今も多くのファンに親しまれています。

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