ハンク・バウアー

ハンク・バウアー：ハッスルプレーでヤンキース黄金時代を支えた名選手・名監督

ハンク・バウアー（Henry Albert Bauer, 1922年7月31日 - 2007年2月9日）は、アメリカ合衆国イリノイ州出身の元プロ野球選手（外野手）であり、後にプロ野球監督としても活躍した人物です。右投右打。

ヤンキースのリードオフマンとして活躍

1941年にシカゴ・ホワイトソックスと契約しプロ入りを果たしますが、第二次世界大戦の影響でアメリカ海兵隊に入隊。戦後の1946年にニューヨーク・ヤンキースへ移籍し、1948年にメジャーデビューを果たします。

ヤンキースでは、そのハッスルプレーを前面に押し出したプレースタイルで、チームの第三次黄金時代を支えるリードオフマンとして活躍しました。盗塁数は多くなかったものの、長打力も兼ね備えており、1949年から10年連続で二桁本塁打を記録。生涯で18本の先頭打者本塁打を放ちました。1956年には、自己最多となる26本塁打、84打点を記録しています。

ワールドシリーズでの輝かしい実績

バウアーは、ワールドシリーズでも数々の印象的な活躍を見せています。1951年の対ニューヨーク・ジャイアンツとの第6戦では、優勝を決定づける3点三塁打を放ちました。また、1956年の対ブルックリン・ドジャースとの第1戦から1958年の対ミルウォーキー・ブレーブスとの第3戦にかけて、ワールドシリーズ記録となる17試合連続安打を達成。1958年のシリーズでは4本塁打を記録するなど、勝負強さを見せつけました。

監督としても手腕を発揮

選手としてのキャリアを終えた後、バウアーは監督としても才能を発揮します。カンザスシティ・アスレチックスの選手兼任監督を経て、1964年にはボルチモア・オリオールズの監督に就任。1966年のワールドシリーズでは、ロサンゼルス・ドジャースを相手に4連勝し、見事シリーズ優勝を果たしました。

オリオールズの監督を退任後も、再びアスレチックスの監督、ニューヨーク・メッツ傘下のAAA級チームであるタイドウォーター・タイズの監督を歴任。その後は、ヤンキースのスカウト、カンザスシティ・ロイヤルズのスカウトとして、長年にわたり野球界に貢献しました。

ハンク・バウアーは、選手としても監督としても、その情熱とリーダーシップでチームを勝利に導いた、まさに球史に名を残す人物と言えるでしょう。

背番号

25（1948年 - 1951年）
9（1952年 - 1962年）
42（1964年 - 1969年）

記録

MLBオールスターゲーム選出：3回（1952年 - 1954年）

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