ハンズマン

株式会社ハンズマン：九州発、DIY型ホームセンターのパイオニア

1914年、宮崎県都城市で創業した株式会社ハンズマンは、長い歴史を持つDIY型ホームセンターです。九州地方を中心に店舗を展開し、地域に密着した営業で高い支持を得ています。2023年には、大阪府に初の本州進出を果たすなど、更なる成長を遂げています。

独自の経営戦略

ハンズマンの強みは、多様な商品と独自の販売戦略にあります。一般的なホームセンターでは取り扱い品目を減らす傾向がある中、ハンズマンは22万点以上の商品を取り揃えています。これは顧客の多様なニーズに応えるためであり、今後も減らす予定はありません。

さらに、この膨大な商品数を支えるために、1店舗あたり100～110名もの従業員を配置しています。これは、きめ細やかな接客と、顧客一人ひとりに合わせた対応を実現するためです。

POSシステムを導入しないという独自の戦略も注目に値します。在庫管理は独自のシステムで行っており、これも顧客対応の迅速化に役立っています。

店舗設計と顧客への配慮

ハンズマンの店舗は、2階建てで大きな吹き抜けを持つ構造が基本です。これは、顧客が商品を見つけやすく、売場全体を見渡せるように設計されているためです。また、POPや売場案内板、什器などは、売場担当者らが手作りしている点も特徴的です。

さらに、セット商品を小分けして販売するなど、顧客の利便性を高める工夫も凝らされています。顧客の要望があれば、担当者の判断でバラ売りも可能です。これは、顧客が不必要な商品を購入する必要がないようにするための配慮です。

電子部品の取り扱いも豊富で、建築や電気工事関係者からの需要にも対応しています。また、早朝7時からの開店は、プロの職人や日曜大工を楽しむ人たちにとって大変便利です。早朝来店のお客様には、パンとコーヒーの無料サービスも提供しています（コロナ禍の一時期を除く）。

国際的な視点

輸入園芸用品は、現地で自社担当者が直接買付けを行うことで、コスト削減と低価格販売を実現しています。これは、ハンズマンの国際的な視点と、仕入れにおける効率性を重視する姿勢を表しています。

企業理念と未来

ハンズマンは、地域社会への貢献を重視し、地元に根ざした経営を続けています。独自のテーマソングを制作し、ホームページでダウンロードできるようにするなど、顧客とのコミュニケーションにも力を入れています。

今後、ハンズマンは、九州にとどまらず、全国展開を目指していくと予想されます。その際には、これまでの経験と独自の経営戦略を活かし、更なる成長を遂げていくことでしょう。

沿革

1914年(大正3年)1月：中村屋電器硝子商会として創業
[1964年]12月：株式会社大薗硝子建材商会設立
1972年(昭和47年)12月：商号を「大薗硝子建材株式会社」に変更
1980年(昭和55年)6月：本社を都城市早鈴町に移転
1984年(昭和59年)6月：日本DIY商品共同流通グループ（DMCグループ）に加盟
1985年(昭和60年)7月：商号を「オーゾノ株式会社」に変更
1986年(昭和61年)4月：ホームセンター事業部新設、1号店（ハンズマン吉尾店）開店
1992年(平成4年)7月：2号店（ハンズマン加納店）開店
1995年(平成7年)7月：商号を「株式会社ハンズマン」に変更、建材事業部を譲渡、本社を都城市吉尾町に移転
1996年(平成8年)4月：3号店（ハンズマン新名爪店）開店
1998年(平成10年)4月：4号店（ハンズマン柳丸店）開店
2000年(平成12年)：株式を店頭登録、JASDAQ証券取引所に上場
2000年(平成12年)9月：5号店（ハンズマン国分店）開店
2001年(平成13年)12月：6号店（ハンズマン画図店）開店
2003年(平成15年)9月：7号店（ハンズマンわさだ店）開店
2005年(平成17年)11月：8号店（ハンズマン大野城店）開店
2007年(平成19年)11月29日：9号店（ハンズマン菊陽店）開店
2010年(平成22年)10月22日：10号店（ハンズマンくさみ店）開店
2012年(平成24年)11月15日：11号店（ハンズマン宇宿店）開店
2023年(令和5年)10月12日：12号店（ハンズマン松原店）開店、ロゴマークを一新

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