ハンマーヘッド (潜水艦)

ハンマーヘッド (USS Hammerhead, SS-364) の歴史

「ハンマーヘッド（USS Hammerhead, SS-364）」は、アメリカ海軍のガトー級潜水艦の一隻で、シュモクザメに由来する名前が付けられました。潜水艦としての運用は1944年に始まり、戦後も長い歴史を有しています。特に、艦名を与えられてから多くの戦功を挙げ、しばしばその名は海軍の偉業を象徴するものとされました。

艦歴について

ハンマーヘッドは1943年5月5日にウィスコンシン州マニトワックで起工し、1944年3月1日にジョン・C・マーチン少佐の指揮の下で就役しました。就役後、ミシガン湖での訓練を経てミシシッピ川を経由し、ニューオーリンズに到着しました。その後、パナマ運河を通過し、ハワイに向かいました。

第1の哨戒 (1944年6月 - 8月)

最初の哨戒ミッションは1944年6月から8月にかけて行われ、この期間中にいくつかの戦果を挙げました。特に7月の初めには、サンパンと呼ばれる80トン級の船を攻撃し撃沈しました。その後も輸送船団に対する攻撃を行い、合計で数隻の艦船を沈める成果を収めました。

第2の哨戒 (1944年9月 - 11月)

続く9月の哨戒では、南シナ海に進出し、10月にはミ18船団を発見。魚雷攻撃を成功させ、日和丸や日金丸など、いくつかの日本の輸送船を沈めることに成功しました。また、10月の後半には再度敵船団への攻撃を行い、さらなる戦果を上げました。

第3・第4の哨戒 (1944年11月 - 1945年3月)

11月末には3回目の哨戒を実施し、12月にはボルネオ沖で敵船団を追跡し、これに対して魚雷を発射。成功した攻撃によって再び敵艦を沈めることに成功しました。また、1945年に入ると、艦長が交代し、4回目の哨戒に向かうこととなります。

第5・第6の哨戒 (1945年3月 - 5月)

続く5回目と6回目の哨戒でも南シナ海を主な作戦区域として活躍。特に4月の行動では、敵艦船に対して魚雷を発射し、いくつかの戦果を上げました。最終的に、7回の哨戒すべてを成功裏に終えました。

戦後とトルコ海軍での運用

1946年に退役後、しばらく予備役として待機していた後、韓戦によって再度軍に召集されることに。1954年には改修され、トルコ海軍に貸与されました。トルコ海軍では「ジェルベ（TCG Cerbe, S 341）」と改名され、更なる任務を遂行しましたが、最終的には1972年に廃艦となりました。

受章歴

ハンマーヘッドはその間に数多くの戦功を挙げ、7個の従軍星章と1個の海軍殊勲部隊章を受章しました。すべての哨戒が成功と記録されており、その影響は後の潜水艦作戦においても評価されています。

以上が、ハンマーヘッド（USS Hammerhead, SS-364）の概要およびその歴史です。

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