ハートにジャストミート

『ハートにジャストミート』

『ハートにジャストミート』は、1992年10月23日から1993年9月24日まで、日本テレビ系列で放送されたクイズバラエティ番組です。放送時間は毎週金曜の19:30から20:00まででした。

番組の概要

この番組は、心理ゲームとクイズをミックスしたユニークな構成で、多くの視聴者を楽しませました。司会は当時日本テレビのアナウンサーであった福澤朗と、人気タレントの森口博子が担当しました。また、心理ゲームの監修を行ったのは心理学者の富田たかしで、彼は独特の風貌から「ムーミンパパ」と称されました。

番組の前半では、心理ゲームが展開された後、パネラーの中から一つの解答が無作為に選ばれます。その解答の持ち主の名前は伏せられ、他のパネラーはその答えが誰によるものかを推測します。もし、正解できた場合はゴールドバーが与えられ、全員が不正解の場合には、答えた本人がゴールドバーを手に入れる仕組みでした。

後半では毎回ゲストが登場し、そのゲストに対して別の心理ゲームが実施されました。特に、迅速に切り替わる複数の映像の中から最も印象的なものを選ぶという形式や、YES-NO式のチャートを用いる問題が出され、パネラーはその結果を予測する役割を担っていました。

スポンサーについて

この番組は、日本たばこ産業（JT）による一社提供でした。JTは、金曜23:25枠で他の番組もスポンサーを務めていましたが、『ハートにジャストミート』が初めて自社のスポンサーとして放送されることとなりました。

放送中に流れていたCMは、タバコ関連ではなく、企業の宣伝やマナー啓発、ソフトドリンク、大衆薬の広告が中心でした。特に、当時JTの関連会社であったライフィックスによって販売されていた製品に焦点が当てられました。

制作チーム

番組の企画を手掛けたのは長尾忠彦で、構成は沢口義明や平松邦宏、関根清貴といった多彩なスタッフが担当しました。美術関連では磯村英俊や大脇豊が名前を連ね、ナレーションは立木文彦が担当しました。

音響効果は稲村淳が行い、編集はスタジオWeltが担当しました。また、番組のエンディングテーマは前期が梓みちよの「FOREVER FRIENDS」、後期にはZYYGやZARD、WANDSによる「雨に濡れて」が使用されました。

ディレクター陣には中井伸介や小野恭裕、佐藤正樹、大錦玄孝が名を連ね、プロデューサーには森岡正彦と松野暁が在籍しました。制作はIVSテレビ制作が協力し、日本テレビが製作著作を行いました。

余談

番組が終了した後、クロスネット局であるテレビ大分は、この番組の後に一旦ネットを中止し、フジテレビ制作の『金曜ファミリーランド』へとシフトしたことも注目です。また、同じく心理学をテーマに扱った番組「それいけ!!ココロジー」が本番組以前に放送されていたため、その関連性も興味深い部分です。

『ハートにジャストミート』は、心理学とクイズを楽しめる新しいスタイルの番組であり、その斬新な形式は多くの視聴者に新たな驚きを提供しました。

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