ハートブレイク太陽族

ハートブレイク太陽族

「ハートブレイク太陽族」（はーとぶれいくたいようぞく）は、1982年の7月7日にスターボー（宇宙三銃士 スターボー名義）からリリースされたデビューシングルです。この楽曲は、太陽系第10惑星「スターボー」から地球にやって来た、性別不明の3人組アイドルがテーマとなっており、彼らは「A・I（愛）」を人々に伝える使命を帯びています。

このシングルのキャラクターやビジュアルは、若き男性のスタイルを反映した宇宙的なコスチュームが特徴で、髪型は刈上げのテクノカットが採用されました。彼らの振る舞いや表情も無表情であり、無口な演出により、性別の曖昧さや非人間的なイメージを前面に打ち出していました。メンバーそれぞれにはナカト、イマト、ヤエトという名前が付けられましたが、すべての名前に「ト」が含まれているのは、「男らしさ」を意識するための工夫でした。

楽曲のスタイルは、作曲者である細野晴臣が携わったYMO（イエローマジックオーケストラ）から影響を受けたもので、テクノポップやニュー・ウェイヴの要素が散りばめられています。さらに、歌詞は男性目線で書かれた指示的なラブソングであり、メンバーによる歌唱も意図的に低い裏声を使用しており、彼らの男性的なイメージをより際立たせているのです。

当楽曲の作詞を手がけた松本隆は、スターボーの商業的な失敗について2000年のインタビューで振り返り、「全然記憶がない（笑）。自分を守るために早く忘れようとしているのかも。なぜこうなってしまったのか、思い出したくもない…（中略）アルバムを作ったのに、まったく売れないというのは、まさにブラックホールに迷い込んだ悪夢のようだ（笑）」と、自嘲気味に述べていました。

収録曲

• - ハートブレイク太陽族（3分36秒）
• - TOKYOベイ・ブルース（3分32秒）

両曲の作詞は松本隆によるもので、作曲及び編曲は細野晴臣が担当しています。

アルバム情報

• - オリジナルアルバム: STABOW 1
• - オムニバス・アルバム:

- テクノ歌謡 ポリドール編 ハートブレイク太陽族
- イエローマジック歌謡曲
- 80’sメモリアル・アイドル ファースト・キッス
- 春子の部屋～あまちゃん 80's HITS～ソニーミュージック編

関連項目

• - テクノ歌謡
• - 1982年の音楽

このように「ハートブレイク太陽族」は、当時の音楽シーンで独自の地位を築きましたが、その後の商業的な結果は思わしくなかったことが悔やまれます。

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