ハードロック工業

ハードロック工業株式会社

ハードロック工業株式会社は、大阪府東大阪市川俣に本社を構える、工業用ナットの専門メーカーです。1974年の創業以来、独自の技術を駆使した「ハードロックナット」は、その信頼性と安全性から、様々な産業分野で採用されています。

創業と「ハードロックナット」の開発

創業者の若林克彦は、大阪工業大学卒業後、設計技師として企業に勤務。その後、1961年に戻り止めナット「Uナット」を開発し、独立。1974年に、ハードロック工業を設立しました。同社を代表する製品である「ハードロックナット」は、創業と同時に開発され、阪神電鉄のレール固定への採用をきっかけに、その優れた緩み止め効果が認められ、多くの企業で採用されるようになりました。

「ハードロックナット」の特長と技術力

「ハードロックナット」は、クサビの原理を応用した独特の構造を持ち、凹凸一対の部品から構成されています。この構造により、一度締め付けると、強い振動や衝撃を受けても緩みにくいという特長があります。その高い技術力は、国内外の様々な企業から評価され、鉄鋼、建設、重工業、宇宙開発といった分野で広く利用されています。

「ハードロックナット」は、単なる工業製品ではなく、ハードロック工業が特許を取得し、商標登録もされている独自の技術の結晶です。

東大阪発「元気な中小企業」

ハードロック工業は、町工場が多い東大阪市で生まれ育ちました。近年では、「元気な中小企業」として、雑誌などのメディアで取り上げられることも多く、地域経済の活性化にも貢献しています。

2010年のバンクーバー五輪では、ボブスレー日本代表チームが使用するそりに同社のナットが採用されました。また、2012年に開業した東京スカイツリーにも、ハードロック工業のナットが使用されています。

メディア戦略

ハードロック工業は、大阪府に本社を置く企業として、関西地方を中心とした宣伝活動を展開しています。朝日放送（ABC）との関係が深く、系列の衛星放送チャンネル「スカイ・A Sports+」では、長年にわたりテレビCMが放送されています。また、サンテレビで放送される朝日放送制作のプロ野球中継のスポンサーも務めています。ラジオCMは、MBSラジオや朝日放送ラジオで放送されているほか、大阪環状線のJR福島駅近郊には、ネオンサインが設置されています。

関東地方では、TBSラジオやニッポン放送でラジオCMが放送されています。

テレビ出演

日経スペシャル カンブリア宮殿 「"安全"を開発せよ！～ナニワの発明王が吼える！日本のものづくりは死なない～」（2008年10月27日、テレビ東京）- 出演：代表取締役社長 若林克彦。

書籍

『絶対にゆるまないネジ 小さな会社が「世界一」になる方法』（著者:若林克彦）（2011年3月2日、中経出版）ISBN 9784806139744

外部リンク

* ハードロック工業株式会社

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