ハーフ・シャドウ

アルバム『HALF SHADOW』の概要

『HALF SHADOW』（ハーフ・シャドウ）は、河合奈保子が1983年10月21日に日本コロムビアからリリースした、彼女の7枚目のオリジナル・アルバムです。このアルバムは、彼女の音楽キャリアの中で重要な位置を占めており、特にシングルとしてリリースされた「エスカレーション」と「UNバランス」が収録されています。

コンセプトと制作

アルバムは、A面を「Shady Side」、B面を「Sunny Side」とし、明暗の対比をテーマにした独自のコンセプトで構成されています。A面には、全ての楽曲の作詞を売野雅勇が、作曲を後藤次利、筒美京平、小田裕一郎が手掛けています。これに対し、B面は谷山浩子が全曲の作詞・作曲を担当しており、彼女の独特の世界観が反映されています。特筆すべきは、A面の楽曲にはそれぞれ英語のタイトルが付けられている点です。

シングル「エスカレーション」は、アルバム版ではコーラスやミキシングがシングル版とは異なっており、より新しいアプローチが施されています。また、もう一つのシングル「UNバランス」は、イントロを新たに追加したバージョンが収録されています。これらの新録バージョンは、アルバム全体に新鮮さを与えています。

特典と発売

発売当初は、カセットテープ（品番CAR-1240）がカラーフォトカード3枚付きのセットでリリースされ、ファンには嬉しい特典となりました。近年、2022年11月23日には、レコーディング・エンジニア内沼映二の監修により、マスタリングが施された初のSACDハイブリッド盤が発売され、再評価の機会が与えられました。

収録曲・参加ミュージシャン

このアルバムには多彩な楽曲が収録されており、参加ミュージシャンも河合奈保子の音楽に対して重要な役割を果たしています。一部の収録曲はライブパフォーマンスでも頻繁に演奏されており、彼女のキャリアの中でも定番の曲となっています。

『HALF SHADOW』は、河合奈保子の音楽スタイルの進化を示す作品であり、彼女のファンや新しいリスナーにとっても発見の多いアルバムです。ドライブやリラックスタイムにぴったりな曲が揃っており、一度聴いてみる価値のある作品です。

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