ハーモニー・オブ・ガンダム

ハーモニー・オブ・ガンダム（Harmony of Gundam）

ハーモニー・オブ・ガンダムは、サンライズ、バンダイ、バンプレスト、バンダイナムコゲームスの共同プロジェクトであり、ガンダムシリーズの一年戦争末期を舞台にした新しい局地戦用モビルスーツ（MS）の設計を行っています。このプロジェクトは、2006年11月に発売された一連のガンダムコンピュータゲームに登場する新型モビルスーツを基に展開されます。

プロジェクトの概要

このプロジェクトにおける各社の役割は、サンライズがモビルスーツの設定や考証を担当し、バンダイナムコゲームスがゲームの開発および販売を行い、バンプレストがアーケードゲームの販売を担当、バンダイがプラモデルの開発と販売を行います。特に、メカデザインは著名なデザイナーであるカトキハジメが手がけました。

従来のガンダムのゲームには、バンダイのビデオゲーム事業部が独自に設定したオリジナルのモビルスーツも多く登場していました。これらは時に人気を博しましたが、ガンダムの既存の世界観とは異なるといった批判も受けていました。そのため、2000年代以降、ゲーム発のモビルスーツもサンライズとバンダイの各部門が連携し、宇宙世紀の世界観に沿ったものとして設定されています。この協力により、商品展開は迅速に行われ、ゲームの発売から3週間という短期間でプラモデルが市場に登場するなど、一体感のある制作体制が整いました。

登場作品

ハーモニー・オブ・ガンダムのモビルスーツは、以下のようなゲームに登場します：

• - 機動戦士ガンダム 戦場の絆（アーケード/2006年11月7日正式稼動）
• - 機動戦士ガンダム Target in Sight（PlayStation 3 / 2006年11月11日発売）
• - 機動戦士ガンダム スピリッツオブジオン（アーケード / 2006年12月下旬稼動）
• - ガンダムネットワークオペレーション 2nd Stage（Windows Me,2000,XP/2007年1月から実装）
• - 機動戦士ガンダム0083カードビルダーVer.2.00（アーケード / 2007年10月24日稼動）
• - SDガンダム GGENERATION SPIRITS（PlayStation 2 / 2007年11月29日発売）
• - 機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威（PlayStation Portable / 2008年2月7日発売）
• - 機動戦士ガンダム戦記（PlayStation 3 / 2009年9月3日発売）

モビルスーツの設定

このプロジェクトでは、以下のような新型モビルスーツが設定されています：

• - MS-05L ザクI・スナイパータイプ：狙撃用に改装されたザクIで、長射程のビームスナイパーライフルを使用可能です。頭部には狙撃用カメラアイが搭載され、右膝には特殊なギアが装備されています。『機動戦士ガンダムUC』ではジオン軍残党のヨンム・カークス少佐が操縦します。
• - RGM-79FP ジム・ストライカー：格闘戦を重視して開発されたジムで、ウェラブル・アーマーと長いツイン・ビーム・スピアが特徴です。漫画『機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊』では主人公の愛機として登場。
• - MS-09K-1 ドム・キャノン単砲仕様：増産されたドム・トロピカルテストタイプに重火器を搭載した機体で、射程が長いのが特徴。
• - RX-78GP02A ガンダム試作2号機：多連装ロケットシステムを搭載したバージョンやビーム・バズーカ仕様など、さまざまなバリエーションがあります。
• - RAG-79 アクア・ジム：水陸両用型のジムで、宇宙世紀のデザインとは異なる特徴を持っています。

関連商品

プロジェクトの一環として、プラモデルも展開されています。以下が代表的な商品です：

• - HGUC MS-05L ザクI・スナイパータイプ（2006年11月、1,400円）
• - HGUC RGM-79FP ジム・ストライカー（2006年12月、1,200円）
• - HGUC RX-78 GP02A ガンダムGP02A(MLRS仕様)サイサリス（2007年1月、2,200円）

これらのモビルスーツや商品は、ガンダムファンにとって魅力的なアイテムとなっています。

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