バイオハザードIII

『バイオハザードIII』

『バイオハザードIII』（原題：Resident Evil: Extinction）は、2007年に公開されたホラーアクション映画で、人気ゲームシリーズを基にした実写版の続編です。今回はラッセル・マルケイが監督を務め、脚本は前作同様ポール・W・S・アンダーソンが担当しています。この映画は、2002年に公開された『バイオハザード』（『I』）や、2004年の『バイオハザードII アポカリプス』（『II』）などに続く作品であり、次作となる『バイオハザードIV アフターライフ』（『IV』）の前作に当たります。

概要

本作の原題「Extinction」は「絶滅」の意味を持ち、物語はラクーンシティでの惨劇から数年後、ウィルスが全世界に広がった後の荒廃した地球を舞台に展開されます。文明社会が崩壊し、生き残った人々と悪化したインフェクションの脅威に直面する中、主人公アリスは新たな仲間たちと共に、アンブレラ社や異形の生物兵器との戦いに挑みます。

本作は、2000年代におけるゾンビ映画の復活の足がかりとなった映画の一つです。1960年代から1980年代にかけてゾンビ映画が盛んに制作されていたものの、その後は一時的にブームが衰退しました。しかし、2002年の『バイオハザード』がヒットし、再び多くのゾンビ映画が制作されることとなりました。特にこのバイオハザードシリーズは、現代のゾンビ映画の潮流を作り出した先駆けとなった作品です。

制作背景

製作陣は、一般的なゾンビ映画からの脱却を目指し、本作では「日中の砂漠」を舞台に設定しました。これは、ポール・W・S・アンダーソンが影響を受けた映画『マッドマックス』シリーズの世界観からインスピレーションを得たものです。結果として、視聴者に新たな衝撃を与えつつ、ゾンビ映画というジャンルに新しい風を吹き込みました。

本作では、視覚的にも特徴的なカメラワークやシーンの構成が求められ、ラッセル・マルケイ監督の起用がその一環とされています。また、当時のゲームシリーズ『バイオハザード5』とも舞台設定が一致する偶然が話題になりましたが、製作サイドはこれを意識せずに新しい表現の模索を進めた結果の一致だとしています。

あらすじ

物語は、T-ウイルスが地球を覆い、人類や動物が滅ぼされていく中で始まります。アリスは仲間たちから離れ、一人で旅を続けているとき、アラスカが安全だという情報を持つノートを偶然見つけます。それがきっかけで、彼女はアラスカを目指す旅に出ます。

そんな中、クレア・レッドフィールドが率いる「クレア車団」が登場します。彼らは、ネバダ州に拠点を置きながら生き残りを懸命に模索していましたが、T-ウイルスに感染したカラスの襲撃を受けます。アリスは、彼らの危機を救い、仲間として共に行動することになります。

物語が進むにつれ、アリスたちはラスベガスに到達しますが、そこには再びアンブレラ社の罠と強力な「スーパー・アンデッド」が待ち構えていました。彼らの戦闘は熾烈を極め、大勢の仲間を失いつつもアリスは使命を果たすために立ち向かいます。最終的にはアイザックスと名乗る敵との壮絶な決闘が繰り広げられ、アリスは自らの運命を切り開くために決死の戦いを繰り広げます。

キャスト

• - アリス（演：ミラ・ジョヴォヴィッチ）: 物語の中心となる主人公。
• - クレア・レッドフィールド（演：アリ・ラーター）: 生存者たちのリーダー。
• - カルロス・オリヴェイラ（演：オデッド・フェール）: アリスの仲間である前作からのキャラ。
• - アイザックス博士（演：イアン・グレン）: アンブレラ社の悪役。

まとめ

『バイオハザードIII』は、ストーリー、キャラクター、そして視覚的な演出により、人気ゲームシリーズの実写映画としての地位を確立しました。アリスと彼女の仲間たちがどのように逆境に立ち向かい、サバイバルを果たすのか、観客は目が離せない展開となっています。

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