バイパーフェイズ1

『バイパーフェイズ1』について

『バイパーフェイズ1』（VIPER PHASE 1）は、セイブ開発によって制作された業務用ビデオゲームで、1995年6月に発売されました。このゲームでは、地球防衛軍が他の惑星からの反乱軍と対峙する宇宙戦争が描かれています。最大2人で同時にプレイできる縦スクロールシューティングゲームというスタイルが特徴的であり、全8ステージで構成されています。

基本情報

本作は、セイブ開発が新たに開発した32ビットCPUを搭載した「SPIシステム」を用いた最初のソフトウェアとなっています。販売は日本システムが担当しました。発表当初は難易度の高さから受け入れられなかったものの、その後新たなバージョンがリリースされ、改良が施されました。

ゲームの概要

ゲームは全8ステージで構成され、スプライトによる美しいグラフィックと迫力のある爆発が魅力です。音楽は佐藤豪が手掛けており、プレイヤーは「雷電」シリーズと似た操作を体験できますが、空中戦に特化し、サブウェポンの選択肢や勲章システムなどが追加されている点が異なります。特にサブウェポンは、時限性の要素を持ち、戦略的な使い方が求められます。

ストーリー

物語は宇宙暦2050年に設定されています。地球からの移民計画によりさまざまな星系に移り住んだ人類は、独自の文化と科学技術を発展させますが、同時に星系間の対立も生じます。地球は科学力で圧倒的な反乱軍の攻撃を受け、無条件降伏を求められます。この危機に対抗するため、地球防衛軍は極秘作戦「VIPER PHASE1」を発動し、敵の空母に潜入する計画を立てます。

ゲームシステム

ゲームにはOLDバージョンとNEWバージョンがあり、基本的なプレイスタイルは同じですが、NEWバージョンではサブウェポンの永続化などの調整が行われています。プレイヤーは、8方向に動かせるレバーと2つのボタンを使用して操作し、メインウェポンとサブウェポンの組み合わせで敵を撃破していきます。

アイテムとパワーアップ

パワーアップアイテムやボンバーアイテムを取得することで、攻撃力を向上させたり、ボンバーのストックを増やしたりできます。例えば、Pアイテムでメインウェポンやサブウェポンが強化され、最大4段階のパワーアップが可能になります。他にも様々なサブウェポンがあり、それぞれ特性が異なるため、プレイヤーは戦略を考えながら進行しなければなりません。

勲章とスコアシステム

ゲーム内では勲章を集めることで高得点を狙うことができます。勲章には「小」「大」「特大」があり、それぞれ異なるスコアを持っています。特大勲章は非常にレアで、特定の条件を満たす必要があります。また、ステージクリア時には敵撃墜数やボンバーの残数に基づいたボーナスが加算され、さらにスコアを伸ばすチャンスがあります。

OLDバージョンとNEWバージョンの違い

OLDバージョンの難易度が高かったため、NEWバージョンが急遽リリースされました。NEWバージョンではサブウェポンの使用制限が撤廃されるなど、プレイヤーに優しい調整が行われました。これにより、ゲームの人気は大幅に回復し、OLDバージョンは姿を消していきました。

家庭用移植と評価

本作は家庭用ゲーム機には移植されていませんが、2024年にアーケードアーカイブスとしてPlayStation 4|PlayStation_4とNintendo Switchで配信予定です。ゲーム誌「ゲーメスト」の「第9回ゲーメスト大賞」では、ベストシューティング賞第7位を獲得しています。

このように、『バイパーフェイズ1』はデザイン面、システム面で多くの魅力が詰まったシューティングゲームとして多くのプレイヤーに楽しまれています。

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