バウド・カンディド・デ・オリベイラ・フィリョ

バウド・カンディド・デ・オリベイラ・フィリョ

バウド・カンディド・デ・オリベイラ・フィリョ（Valdo Cândido de Oliveira Filho）は、1964年1月12日にブラジルのサンパウロ州シデロポリスで生まれた元サッカー選手及びサッカー指導者です。彼のポジションはミッドフィールダーで、プレースタイルはゲームメーカーとして知られています。彼はプロサッカー選手として、また指導者として、主にブラジル国内と海外での経験を通じて多くの信頼を獲得しました。

経歴

バウドはブラジル代表として1986年と1990年のワールドカップに出場しています。特に1986年の大会では、ブラジルの中心選手として知られ、試合に大きな影響を与えました。しかし、1990年のワールドカップでは、決勝トーナメント一次ラウンドでアルゼンチンに敗北し、批判の対象となってしまいました。1989年のコパ・アメリカでは優勝し、ブラジル代表として通算45試合で4ゴールを挙げる成績を残しました。また、1988年にはソウルオリンピックに出場し、シルバーメダルを獲得しています。

バウドは1987-88シーズンにポルトガルの名門SLベンフィカに移籍し、ここでは2度のリーグ制覇を経験。続く1989-90シーズンにはUEFAチャンピオンズカップ決勝にも出場しましたが、ACミランに敗れ準優勝に終わりました。

その後、1991-92シーズンからはフランスのパリ・サンジェルマンに移籍し、4シーズンにわたりプレーしました。1993-94シーズンには30試合に出場し、リーグ・アン優勝に貢献。また、クープ・ドゥ・フランスでも2度の制覇を果たします。

1997年からはJリーグの名古屋グランパスに移籍し、ドラガン・ストイコビッチ選手とのコンビネーションで、多くのファンを魅了しました。Jリーグ初ゴールは1997年8月20日の横浜フリューゲルス戦で決め、その後も名古屋でプレーを続けました。1998年5月9日、横浜マリノス戦が名古屋グランパスでの最終試合となり、Jリーグでは通算26試合で4得点を記録。その後、ブラジル国内のチームを渡り歩きつつ、39歳まで現役を続け、2004年に引退しました。

引退後もJリーグへの関心を持ち続けており、将来的な監督就任についても語っています。

2018年にはコンゴ代表の監督に就任し、指導者としての方向性も示しています。

個人成績

代表歴

• - 1986年 - 1993年: ブラジル代表

- 試合数: 45試合
- 得点: 4得点

• - 各大会:

- 1986年: FIFAワールドカップ
- 1987年: コパ・アメリカ
- 1988年: ソウルオリンピック (銀メダル)
- 1989年: コパ・アメリカ (優勝)
- 1990年: FIFAワールドカップ

バウドはその能力と献身的なプレースタイルから、多くのファンに愛され続けている存在です。彼のサッカー界における功績は、今でも評価されています。

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