バクマン。の登場人物

バクマン。の登場人物

大場つぐみ原作、小畑健作画の漫画『バクマン。』に登場する人物について解説します。キャラクターブック『キャラマン。』を参考に、生年月日や出身地などの情報を記載しています。アニメ版の声優は特筆がない限りテレビアニメ版のものです。

主要人物

亜城木夢叶（あしろぎ むと）

真城最高（サイコー）と高木秋人（シュージン）の共同ペンネーム。香耶が命名しました。「亜豆と真城と高木の夢を叶える」という意味が込められています。高校入学時に「この世は金と知恵」の掲載時より使用されました。

コンビ結成当初、シュージンがネーム作成の期限を守れなかった際、サイコーがコンビを解消した期間が一ヶ月間だけありました。その時の漫画家名は「亜城夢叶」（あしろむと）です。

仕事場は信弘が生前使用していた3DKの分譲マンション（仕事用に1DKに改修）で、当初はサイコーの祖父から借りていましたが、デビュー後に稼いだ収入で正式に買い取っています。

真城 最高（ましろ もりたか）

声 - 阿部敦 / 福山潤（ラジオドラマ）
演 - 佐藤健(幼少期 - 田中洸希）

誕生日：1994年2月18日
出身地：埼玉県谷草市
身長：171cm
体重：58kg
血液型：B型

本作品の主人公兼語り部。亜城木夢叶の作画担当。通称サイコー。普段の一人称は「俺」ですが、ナレーションの際は「僕」となります。

藍色がかった髪をしており、後頭部からアホ毛が生えています。下戸。自分の将来をつまらないと思い、平凡な人生を悲観する屈折した思考の少年でしたが、漫画家の夢を本気で追うようになってからは実直な性格になります。負けず嫌いな一面もあり、ライバルであるエイジや福田組、七峰などに対抗心を燃やし、時に感情論に近い理屈を語ることもあります。

小学生の頃から絵のコンクールで表彰されるなど、画力に非凡な才能を持っていました。叔父の信弘に憧れて漫画家を目指したこともありましたが、信弘の死後、その夢を一度は捨てていました。中学時代にクラスメートのシュージンから「一緒に漫画を描いてくれ」と誘われ、初めは渋っていましたが、密かに想いを寄せていた亜豆と「自分の漫画がアニメ化に成功したら結婚する」という約束を交わし、漫画家への道を真剣に歩み始めます。

恋愛に関しては携帯小説などの恋愛描写にはドライな反応を示す反面、自身はシュージンが引くほどのロマンチストです。亜豆との約束を早く果たそうと作品の連載化、特にアニメ化を焦っています。

4番目の連載作品「REVERSI（リバーシ）」が成功を収め、コミックでも122万部と、エイジの「ZOMBIE☆GUN」120万部の売り上げを超すことができ、アニメ化で亜豆がヒロイン役を射止めたことで「約束」を果たせたことを踏まえ、叔父の信弘が果たせなかった「予定していたプロポーズの仕方（高級な外車に乗って行き、二人の思い出の場所でプロポーズ）」をやり遂げ、亜豆にプロポーズして成就しました。この時、サイコーが乗ってきた車はフェラーリ・458スパイダーでした。

アニメ版最終話では亜豆と入籍し、亜豆が八王子に引っ越す前の家を新居として2人で暮らしていますが、結婚式は「REVERSI」の次の連載が決まったら挙げるというシーンがエピローグとして描かれています。

高木 秋人（たかぎ あきと）

声 - 日野聡 / 立花慎之介（ラジオドラマ）
演 - 神木隆之介

誕生日：1994年1月25日
出身地：埼玉県
身長：175cm
体重：66kg
血液型：B型

本作品のもう1人の主人公。亜城木夢叶の原作担当。通称シュージン。長身茶髪で黒縁の眼鏡をかけています。ジャージを愛着し、音楽好きでヘッドフォンをかけていることが多いです。

学年首席を誇る秀才で、小学生の頃から読書感想文で表彰されるほど文才に長けています。絵は非常に下手。漫画を深く愛しており、自身も漫画家になりたいという夢を持っていて、中学時代にサイコーの絵の上手さに惚れ込み、漫画家の道に誘いました。

人気を取るにはどうすればいいかを考えてヒットを出す「計算タイプ」の作家であり、少年漫画の王道から外れた“邪道”な作品に特に力を発揮します。ストーリー・ネームを担当していますが、作画はサイコーに清書を頼んでいます。

亜豆のことを聞き出そうとした一件がきっかけで中学時代から香耶と交際が始まります。

亜城木のパートナー

亜豆 美保（あずき みほ）

声 - 早見沙織 / 寿美菜子（ラジオドラマ）
演 - 小松菜奈

誕生日：1993年11月5日
出身地：埼玉県
身長：162cm
体重：44kg
血液型：B型

本作品のメインヒロイン。サイコーの想い人であり、約束の相手。亜城木とは中学生時代からの付き合いですが、実は小学4年生時に市の展覧会に出展されたサイコーの絵を見た時から、彼に対して密かに好意を抱いていました。

非常に恥ずかしがり屋な性格ですが、声優を志しており、才能もあります。亜城木が描いた漫画がアニメ化した際、そのヒロイン役の声優を担当し、サイコーと結婚するという約束をしています。

中学卒業後、八王子市に移った後にプリンスエイトに所属して高校一年で早くも声優デビューし、深夜枠のアニメでレギュラーも取れるようになり、声優としての道を順調に歩んでいます。自力でいくつものオーディションを受け続け、端役ながらも声優活動をこなしていました。やがて熱狂的なファンがつくまで人気も高まり、ファンには「アズキュン」という愛称で呼ばれるようになります。

高木 香耶（たかぎ かや） / 旧姓：見吉（みよし）

声 - 矢作紗友里

誕生日：1993年6月25日
出身地：埼玉県
身長：157cm
体重：45kg
血液型：O型

本作品のヒロインの1人。シュージンの恋人であり、後に妻となります。亜豆の親友。亜城木とは中学生時代からの交流があり、結婚前は亜城木から「見吉」と名字で呼ばれていましたが、結婚後は「香耶ちゃん」と呼ばれています。

中学時代に空手やボクシングなどをしており、運動神経は抜群で力比べはシュージンにも勝ります。小柄ながらグラマーであり、巻を重ねるごとに巨乳化していきました。以前よりシュージンに好意を抱いており、彼が石沢を殴って謹慎となった際、半ば強引な形で付き合い始めます。

亜城木や亜豆を想う気持ちは本物であり、亜城木夢叶の名付け親となります。亜城木を漫画家として成功させることを自分の夢と決め、2人のアシスタントのような形で炊事・資料整理などに協力します。2人が本格的に連載を持った後もベタ塗り・雑用などでアシスタント陣に参加しています。

漫画家

福田組

亜城木夢叶とほぼ同世代の漫画家たちの集まり。福田真太が発起人兼取りまとめをしています。誌面で作品を競いつつ、互いの作品について意見し合ったり、編集部の方針に納得が行かなかった際には抗議することもあります。

新妻 エイジ（にいづま エイジ）

声 - 岡本信彦
演 - 染谷将太

誕生日：1992年11月3日
出身地：青森県
身長：171cm
体重：59kg
血液型：AB型

『WJ』で10年に1人の逸材と言われている新進気鋭の天才漫画家。グレーのスウェットに羽ぼうきを何枚も背中に刺した格好が特徴。6歳の時からペンを握っているため、その画力は新人離れしています。実家は青森県の田舎で、近所に遊び友達がなく、家で漫画を描くことだけが楽しみでした。連載のために上京する条件として、「自分が『ジャンプ』で一番人気の作家になったら、自分の嫌いな漫画をひとつ終わらせる権限」を要求しました。

どんな時でも「漫画を描く」という世界に浸っている“変人”であり、擬音化された効果音を口走りながら漫画を描く奇癖があります。当初は対人関係にほとんど無思慮でしたが、ライバル作家との関わりを機に、次第に周囲からの助言を受け入れるようになり人間的に成長します。興味を持った人間、認めた人間に対しては常に応援を絶やさず、ライバルと認識し競い合うことで自らを高めていくことを愉しみとしています。

福田 真太（ふくだ しんた）

声 - 諏訪部順一
演 - 桐谷健太

誕生日：1990年7月27日
出身地：広島県
身長：179cm
体重：66kg
血液型：B型

新妻エイジに次ぐ逸材として期待される青年漫画家。銀に染めた長髪にニット帽を被っており、歯に衣着せぬ物言いが特徴。高校卒業後、漫画家になる夢を抱いて上京し、アルバイトをかけ持ちしながら『WJ』での連載を目指していました。

生活費のためにエイジのアシスタントを長く続けていたこともあり、個性の強い彼と対等に付き合うことのできる数少ない人物の1人で、漫画に対しては非常に実直で誠実な面を持ちます。

中井 巧朗（なかい たくろう）

声 - 志村知幸
演 - 皆川猿時

誕生日：1976年2月2日
出身地：秋田県
身長：167cm
体重：108kg
* 血液型：O型

アシスタントをしながら連載を目指してきた遅咲きの漫画家。無精ヒゲの生えた肥満体の中年男性。12年にも渡って数多くの漫画家のアシスタントを続けていたベテランです。背景画や効果線などを描く技術は一流で、画力・器用さはありますが、一方でオリジナルのストーリーやキャラクターを作ることは苦手で、自作のネームも編集部からはまともに見てもらえず、連載を取る夢はほとんど絶望視されていました。

週刊少年ジャンプ（WJ）編集部

相田班

服部 哲（はっとり あきら）

声 - 利根健太朗
演 - 山田孝之

相田班所属の『WJ』編集者。亜城木夢叶および秋名愛子の初代担当。「漫画をヒットさせるか、させないかは博打」という考えを持っており、どんな相手にも真摯に対応し、率直で的確なアドバイスを行う上、担当する漫画家と二人三脚で活動していくスタイルを取っており、周りからの信頼は厚いです。

亜城木の才能には期待を寄せており、非常に熱心な指導を行っています。

港浦 吾郎（みうら ごろう）

声 - 桐井大介

相田班所属の『WJ』編集者。亜城木夢叶および秋名愛子の2代目、高浜昇陽の初代担当。

新人ながら中年風の容姿をしており、ドカジャンを好んで着ています。軽口を叩く悪癖があり、実績を出せない漫画家を早々に諦めてしまうなど、軽薄な面も見受けられます。

その他

この他にも多くの魅力的なキャラクターが登場します。彼らの人間関係や葛藤を通して、『バクマン。』の世界はより深く、感動的なものとなっていきます。

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